5月17日、講堂にて
中高生徒会主催による「殉難学徒慰霊式」が行われました。
太平洋戦争の末期、動員学徒として市内の工場で働いていた西遠の生徒29名と引率教員1名が
空襲の犠牲となりました。
西遠では昭和34年に「愛の灯」像を建立し、
毎年5月に慰霊式を行ってきました。
戦後50年を過ぎてからは、その運営を生徒会が引き継ぎ、
祭壇には生徒たちが持ち寄った花が飾られ、
一人一人が平和を願う心で折った折鶴も
生徒会執行部の手によって舞台に掲げられます。
慰霊式は、中高に分かれて行われました。
戦時中ペンを持つはずの手にハンマーを握り、
死と隣り合わせの生活を強いられた先輩方に思いをはせて、
「愛の灯」を歌い、生徒代表が慰霊の言葉を述べました。
そして、全員が書いた「平和を考える作文」の中から、
各学年の代表者が自分の作文を発表しました。
戦争の悲惨さや平和の尊さを知り、
改めて今の生活を考える貴重な式となりました。