来年3月に卒業式を迎える6年生たちは、中学1年入学時からずっと、たくさんの授業や行事にいつでも全力投球してきた子どもたちです。彼女たちの6年間を折に触れて振り返ってみたいなと思います。
今日はその1回目。
6年間を通じて学んだ総合的な学習「女性学」のプログラムを写真と共に振り返り、彼女たちが頑張って学んできた事柄(今日は中学編)を紹介します。
「女性学」とは、女性として・人としていかに生きるかを学ぶ学問です。
内容は、平和学習、コミュニケーション能力の育成、日本文化を学ぶ、など多岐にわたります。
1年生の「掲示コンクール」は、富士山について、各クラスが図書館その他で文献を調べ、教室いっぱいに掲示して、優勝を争います。
この時優勝したのは、1年菊組でした。
富士山の掲示を立体的に仕上げ、吊り下げの屏風形式の掲示が丁寧に作られました。
今、2年生のプログラムになっている「掃除を学ぶ」は、この学年では1年のメニューとして行いました。
同窓会の皆様に神妙に掃除方法を教わる生徒たちが印象的でした。
教室も廊下もとてもきれいになって、生徒たちは同窓生の方々にお礼状を書いたのでした。
ゲーム感覚でコミュニケーションの力を養うのが、「ディベート」です。
1年から何度も実施しましたが、行事に燃える生徒たちがそろった学年ですので、どのディベートも、相手に負けじと資料を集めて熱弁をふるい、勝って喜び、負けて大いに悔しがる生徒達でした。
1年の時のテーマは、ディベートの仕組みを学ぶこともあって、「朝食はパン?ごはん?」「本は図書館で借りる?買う?」「年賀状は手書き?パソコン?」などというテーマで行われますが、
学年が上がるにしたがって、「サマータイム制度の是非」「死刑制度の是非」などの社会的なテーマになり、リサーチ力・論理的な思考力も試されることになります。
「卒業生と語る」は、はじめ高校だけのプログラムでしたが、この学年から2年生での実施が始まりました。
各クラスで「こういう卒業生の方のお話を聞きたい」「こんなことを質問したい」というアンケートを取り、事前に卒業生と連絡を取り合って、進め方を考え、当日を迎えます。
人生の先輩からの教えは、反抗期の生徒たちの心に温かくしみこんだようでした。
3年生になると、学園祭のHR展を仕上げていくことも、女性学の大事なプログラム。
特に重要視されるのが「パネルディスカッション」です。
4月にクラス全員が書いた企画書を、役員会で10個に絞り、企画者によるプレゼンテーションを経てさらに3~4つのテーマでパネルディスカッションを実施。
それぞれのテーマの良さや可能性、問題点などが明らかになります。
「西遠の学園祭とは何か」「HR展の意義とは」という根本的な問題にも触れるこの話し合いが、良質なHR展を作り上げる基礎になります。
「女性学弁論大会」はソロプチミスト浜松の皆様のご後援をいただき毎年12月に行われています。
学年代表が講堂で女性の生き方についての主張を堂々と発表。
こうした様々なプログラムの中で、人としての生き方・女性としての姿勢などを学び、高校生へと成長していくのです。
この続きはいずれまた…!
6年間を振り返る その1「女性学」
文責 大庭知世