ピア・エデュケーション? 聞きなれないかもしれませんが、ピアとは「仲間」、エデュケーションは「教育」、直訳すれば「仲間同士による教育」となります。つまり堅苦しくない雰囲気の中、親や教師ではなく受講生と同じ目の高さで語り合い共感できる仲間(ピアエデュケーター)が行う健康教育の手法です。最近、様々なところで注目、実践され、西遠の姉妹活動に用いられるピアサポートも起源を同じとしています。仲間(ピア)から仲間へという視点にたったピアエデュケーションは、あるテーマについて「正しい知識・スキル・行動を共有し合うこと」を目的としており、身近で信頼できる仲間が教えてくれるので、興味・関心をもって学んだり、気になっているけど他人に聞けなかったことに触れることができたり、普段はできない相談ができたりする機会となります。今回は、女性が付き合っていく「月経」をテーマに、『SCORA浜松』という浜松医科大学の学生を中心とした団体にピアエデュケーターとして来ていただき、月経の悩みや痛みとの付き合い方を、大変わかりやすく、和やかな雰囲気で教えていただきました。各クラスに10名程の医大生に入っていただき、お互いの関係を良くするアイスブレイキング、理解を深めるプレゼンテーション、悩みを相談するグループワークやケーススタディととても充実した内容であっという間の50分間でした。自分の年齢に近いお姉さんたちに教えてもらえたことは、生徒たちにとって、学校の性教育とは違い、より身近な問題として共感したり、知識を共有したりすることができる良い機会となったようです。