6年間を振り返る その4

平成25年度も残すところ後1か月と少し。
各クラスとも、仕上げの時期を迎えています。
中学生にとって、今のクラスで行う最後にして最大の行事である音楽コンクールが控えています。
行事大好きな6年生も、中学時代の3年間、音楽コンクールの時期には各クラス全力で練習に臨みました。
6年生が中学時代にどのような練習を行っていたか紹介します。
まずは、各パート(ソプラノ・メゾソプラノ・アルト)で練習をします。全体で合わせることはしばらくありません。
伴奏者がいなくても、キーボードが足りなくても、パート練習用にテープを用意してあるのですぐに練習が開始できます。

伴奏者が早い時期に各パートの音取り用にテープを作り、それを使って練習をします。
パート練習の時に重要なのが、パートリーダーの存在。どうやる気を引き出すか、手腕を問われます。
部活生が多かった現6年生。練習時間にも工夫をし、全員が必ずいる休み時間など最大限に利用しました。

そして、全体をまとめる責任者2人、指揮者、伴奏者。特にこの4人の連携が取れていることが重要です。
もちろん、忘れてはいけないのが担任の先生の存在。
毎朝責任者2人は、練習の前に当番同様御用聞きに教員室へ。
練習で上手くいっていない点、特にパート全体、クラス全体で心を一つにできない時に、担任としてアドバイスをします。
時には、クラス会を開き、各自が胸の内を赤裸々に語り合い、より良い合唱を目指します。
音楽コンクール本番は、中学2年生以上は休憩時間になった瞬間外に飛び出し、最後の練習に励みます。

6年生が中学3年生だった時に歌った曲は・・・
発表順に 藤組『海と星とお地蔵さんとー夏―』 星組『むぎや』 菊組『花まつり』 月組『祇園祭り』 雪組『木琴』
3年前の3月11日が音楽コンクール本番でした。
そうです。東日本大震災の日。
ちょうど3年藤組がステージで歌い、星組が舞台そでに控えているときのことでした。
講堂全体が大きく揺れ、藤組は歌を中断。そでに控えていた星組が急きょトップバッターで歌いました。
結果は・・・優勝:雪組、準優勝:星組、3位:月組 でした。

この年の音楽コンクールのことを思い出すと、必ず東日本大震災のことを思い出します。
あの日、揺れの後の不安や怖さと闘いながら全力で歌い上げた3年生たちのひたむきな姿は、私たち教員の胸にずっと刻まれています。

文責 長田真紀子