高校演劇部は、今年の学園祭で「ハンナのかばん」を上演しました。アウシュビッツで殺された少女の遺品をめぐるお話です。部員が、小学生の時に原作を読み、高校2年になって脚色しました。平和と少女の生き方をテーマにした舞台です。
いつもは中学高校を舞台にしたコミカルな作品が多いのですが、平和、女性の生き方も西遠演劇部の大切なテーマで、過去に「桜色の思い出」(特攻隊の青年と女学生の悲恋)、「みすずの詩集」(金子みすずの一生)、「月光」(平塚らいてふと「青鞜」発刊を描く)などの創作・脚色作品があります。
4月に上演が決まり、6月の別作品の公演をはさみつつ、部員みんなで作ってきました。ユダヤ人や収容所について調べ、場面をふくらませ、衣装のイメージ画を描き、ミシンで縫ってできあがった舞台です。西部大会でも上演し、県大会にも出場できることとなりました。ご声援、ありがとうございました。
文責:三井 健一