研修旅行2日目 初めての訪問地 大刀洗平和記念館

今年の研修旅行には例年と少し違った見学地があります。その一つが今日2番目に訪れた大刀洗平和記念館です。
福岡県の大刀洗という場所はかつて大刀洗飛行場があり、大陸への中継基地として大きな役割を果たしていました。第二次世界大戦が始まる頃には、航空部隊や飛行学校などの様々な施設ができ、全国から兵や少年たちが大勢集まり、その周辺もとても賑わっていました。しかし昭和20年3月27日、米軍機の大編隊が訪れ、大刀洗に1000発近い爆弾が投下され、多くの人々の命が奪われたそうです。実は私たちの街、浜松とよく似た悲しい過去があります。
また、この大刀洗飛行場は特攻隊員になった多くの飛行兵が教育を受けた場所でもあります。この大刀洗から特攻に出撃した部隊もあったそうです。ちなみに特攻隊の基地で有名な鹿児島県の知覧はここの分校にあたります。

記念館の中では、大刀洗という場所について知るためのVTRを観て、その後地元のボランティアの方による朗読を聞かせていただきました。悲しい歴史を知るとともに、朗読に心打たれ、戦争のない今の幸せをあらためて見つめ、平和のありがたさやその大切さを感じる時間となりました。

また、ここには世界に現存する2体の零戦が展示されており、その零戦の前では館内のガイドの方が、私たちの街、浜松とここ大刀洗との空襲や戦闘機を通してのつながりをお話ししてくださり、より身近なものとして感じることができました。

皆、ここでは気持ちを切り替えて真剣な面持ちで展示物を見ていました。

特攻隊員が出撃前に家族にあてて書いた遺書などが残され展示されており、とても考えさせられる場所でした。
平和学習の集大成としてとてもよい体験ができました。