昨日、茶道クラブは夏休み恒例行事となった日帰り研修に行ってきました。
今回は、岐阜県多治見市にある「桃山窯」、有名な陶芸家の林英仁先生のお宅を訪問しました。林先生は美濃焼の陶芸家で、祖父の加藤十右衛門は岐阜県無形文化財に認定されている大変有名な方です。一般には開放されていませんが、茶道クラブ講師の増田先生のおかげで今回の研修が実現しました。
途中、SAで休憩を取りながら現地に向かいます。
約2時間半で目的地「桃山茶寮」に到着しました。
A・Bの2つのグループに分かれ、Aグループは茶碗の絵付けへ、Bグループはお茶席へとそれぞれ移動しました。
茶碗の絵付けの前に、まずは林先生から焼物や粘土についての説明を伺い、そして電動ろくろでの実演を拝見しました。粘土を自由自在に操る林先生の姿に見とれる茶道クラブのメンバーたち。
いよいよ、絵付けです。林先生が書き方のお手本を示して下さいますが、林先生作のお茶碗に絵を書くとなると、緊張してなかなか始められず・・・。
下書き用の絵の具で書いても、焼いたときには出ないそうなので、さんざん下書きした後、本番!
それぞれ、個性的な作品に仕上がりました。
夏休みが終わるころに焼き上がったお茶碗が届くそうです。
今から楽しみ♪
学園祭のお茶席では、今回絵付けした茶碗で抹茶をお出ししますので、是非みなさまいらして下さい!
さて、お茶席のほうは・・・まずは準備の部屋「寄付」でお白湯をいただきます。が、「今日は、浜松から若い学生さんが来るから!」という林先生の計らいで、なんとお白湯の代わりに氷入りサイダーが!
冷たい炭酸でのどを潤し、いよいよお茶室へ。
「外腰掛」で心を落ち着かせ、準備が整ったら中門を通り、「野点席」を横目で見ながら「つくばい」で手や身を清めます。
お茶室に入ったら、まずは床の「掛物」を拝見します。
これまた林先生の粋な演出!
夏は暑いので・・・ということで、涼しげな雰囲気を出すために掛軸は「瀧」、水が噴水のように流れ、中には本物の金魚と紅葉の葉をセットして下さいました。遊び心満載のお茶室に、涼しげなお菓子。増田先生のご主人が点てて下さったお茶をいただきました。
待ちに待った昼食の時間。最上級生の5年生4人がお運び役です。
昼食は飛騨地方の郷土料理「朴葉寿司」
炭火で焼いた豆腐の田楽も用意して下さいました。
こちらの器も林先生の作品で、田楽用に作った器だそうです。
串がちょうど置けるようになっています。
「いただきま~す!」
昼食を美味しくいただいた後は、林先生の講話。
大変気さくで、中高生にもわかりやすくお話しして下さいました。
焼物やお茶について少しは理解できたかな・・・。
林先生のお宅を後にして、近くの「オリベストリート」に向かいました。
買い物ができるお店が並んでいる場所ですが、5年生は必死にタイルを詰めています。学園祭で使う材料かな??学園祭当日をお楽しみに!
今回の研修旅行は、一般には行くことのできない場所であり、茶道クラブのメンバーにとっても大変貴重な経験になりました。
絵付けしたお茶碗は、今後のクラブ活動でも使用していきますが、今年の学園祭にも登場します。林先生のお茶碗、そのお茶碗にメンバーたちが描いた絵や字を楽しみにしていて下さい!
また、今回購入したタイルが学園祭の茶道クラブの部屋である視聴覚室を飾る予定です。
10月1日(土)、2日(日)の学園祭に是非いらして下さい!
茶道クラブ日帰り研修
文責 茶道クラブ顧問