土曜・日曜はホームステイ、ファームステイでした。現在、シドニー時間は夜10時。ここまで何のトラブルも、ホームシックを訴えるような電話もかかってきていません。
最近では日本でもよそのお宅に泊まるといった経験はほとんどなくなりましたので、自分の家では当たり前のルールや習慣がよそのお宅では違っているといった経験はとても少なくなりました。これも異文化体験です。今回のホームステイやファームステイはその体験を通してあらためて自分の家族を見直す体験にもなっています。海外の人たちの暮らしに触れるだけでなく、当たり前だと思っていた自分の家族との日常がどれほど安心できるものなのかもきっと感じてくることでしょう。
このシドニーでのホームステイ・ファームステイは、自分のこれからの世界を広げる体験でもあると同時に、14歳、15歳の多感な子供たちに日常への感謝の気持ちに気づいてもらう貴重な機会です。
この旅行は研修ですから、ただ楽しいばかりではありません。こんなにたくさんの楽しい魅力的な経験ができる旅行であっても、生徒の一人一人からすれば、初めての海外、初めての飛行機の旅、初めての海外の学校、初めての海外の見知らぬ人との家庭生活など、どれも緊張や不安と隣り合わせです。学年のみんなと離れてのステイで、余計に日本や家族が恋しくなってくる頃です。特に語学研修に参加する生徒たちはまだ全行程の3分の1も終わっていません。それでもそれぞれに頑張っているはずです。こうしてホーム・ファームステイの2日間が終わろうとしている今、教員の元にトラブルやホームシックを訴える連絡が入らないということは、きっと複雑な思いを抱えながらも頑張っている証だと思います。日本にいる3年生の保護者の皆様、娘さんは目には見えませんが人生においてかけがえのないものを手に入れようとし、成長している最中です。どんなステイだったのか、どんな所に行ったのか、どんな話をしたのか日本に帰って聞けるのを、楽しみに待っていてください。
明日は本隊と語学研修組とに分かれます。
本隊はシドニー市内を判別研修していよいよ日本へ帰ります。
本隊から離脱する24名の生徒たちは、語学研修が始まります。
Abbotsleigh Senior Schoolという学校で2週間、現地の授業を受けたり、英語の特別授業を受けたりして過ごします。
またそれぞれに新しい体験が始まります。