抜けるような青空の元、全校朝礼が行われました。
本日は、教育実習生の高橋先生から、お話がありました。
そのお話の中で、西遠の先輩としてさまざまな変化を感じているが、
“西遠の伝統” “女子校ならでは”
という、重要な2つのキーワードと共に、
それが、しっかりと受け継がれているという言葉がありました。
高校生のあるべきカタチは、時代とともに変わり続け、
西遠も校則の改定に伴い、目に見える大きな変化を遂げました。
そして、今年度は、自主規制改正の年でもあります。
でも、そこで私が大切にし、考えて欲しいのは、
“変化の中で変えてはいけないもの・大切で守りたいもの”
それが何なのかということです。
昨年の生活執行部長が熱く語った、
西遠生としてのプライドや当たり前、
“西遠生としての矜持”
“残そう”と意識して動くのではなく、
その時代を主体的に自分らしく生きようと意識し、動く中で、
“変えてはいけないもの、大切なものが、
常にそこにある・築かれていく”
ことが、時代の流れに打ち勝つための術ではないかと、私は考えます。
手に入れたもの、すでにあるものは忘れがちで、
無意識になりがちです。
しかし、それは不変ではなく、個々の意識と不断の努力により、
カタチを変えながらも、本質を失うことなく、存在し続けるのです。
それは、生物の進化とよく似ています。
“退化”も生物の世界では、必ず理由があり、
そのため、それも“進化”として扱われます。
アリは羽を捨て、クジラは足を捨てたように、
その時々で変化をしていくものでもあります。
でも、それは、生き抜くための変化であり、
種としての存在を失うことは、絶対にありません。
何かを変えること、捨てること、弱さを認めることなど、
少しでも安定を崩す可能性があると、人は周りを気にしすぎるあまり、
今まで築き上げた自身のすべてを失ってしまう錯覚に、おびえます。
でも、常に物事に対して意識的でいられれば、
それが他と異なっても、新たな自分、色となり、
オリジナリティとして、充実した日々を送れるのではないでしょうか。
文責:小林 俊樹