“紅葉”を自然科学する 

赤や黄色に染まった木々

イチョウも色づきました。

“紅葉”という文字を見て、
“もみじ”という植物があると思ってみたり、
逆に、色とりどりの葉をつける植物を、“こうよう”と思ってみたり、
気にしてみると、人の意識の曖昧さに気づきます。

生物学的に見れば、
“もみじ”という種は、存在しませんし、
“こうよう”は、葉が紅色に色づくことを指し、
黄色に色づくことは、“黄葉”という言葉が存在します。

一方で、日本人は、
一部のカエデの和名に、“もみじ”を当て分けてみたり、
古語の“もみづ”は、草木の葉が赤や黄に色づくことを指します。
更には、カエデは“蛙手(かえるて)”に由来するのを考えると、
“もみじ”、“こうよう”から大きくかけ離れていきます。

ただ、別にどれが正しいとかではなく、
様々なことを知り、多面的な理解をすると、
難しいことを考えず、その知識を楽しめたり、
感性の部分も、より鮮明に豊かにできると、私は考えます。

曖昧さの中にも、何か本質を伴うことで、
それぞれのもった個性や考えが、
色濃く表れてくるのではないでしょうか。

また、この色とりどりの落ち葉や木の実を使い、
自然科学部がガーデンパークで、クリスマスイベントを行います。

学園祭で高校2年星組の使った木材も使用します。

こういう西遠女子学園独自の活動をしていますので、
みなさんも少しでも興味を持ってくれると嬉しいです。
                                   文責 小林 俊樹