
生徒たちが見つめるこの像は「愛の灯」と言います。
1945年4月30日および5月19日の空襲で、勤労動員中の西遠の生徒29名・教員1名が命を落とし、その30名を慰霊する像として、1959年(昭和34年)5月にこの「殉難学徒慰霊像(愛の灯)」が建立されました。
西遠では、その過去を忘れることなく、平和を願い続け、具体的に行動していけるよう、生徒会の手で現在もこの殉難学徒の慰霊式が続けられています。今年は5月13日(火)に実施します。戦後80年という節目の年にあたり、この慰霊式をより多くの人に知っていただき、世界の平和を考えることについて他人事ではなく自分事としてとらえてもらいたいと例年にも増して積極的に準備に取り組んでいます。

この慰霊式に向けて、生徒たちは皆、平和への思いを作文にまとめます。一昨日入学式を終えた1年生も戦争を知る人に実際にインタビューをして作文を書きます。とても貴重なインタビューになるので今日はそのインタビューの仕方を中日新聞の方から教えていただきました。
実際に戦争を語ることのできる世代が減っていく中、若い世代がその思いを引き継ぎ、平和につながる行動が広がっていくことを願っています。

5月13日(火)の朝は、西遠生が慰霊のための花を手に登校します。 多くの方に関心を寄せていただけたら幸いです。
文責 杉田 利通