「女子校って面白い!」シリーズ、8回目の今日は、女子校ならではの図書館のお話をしたいと思います。
本の好きな女の子、たくさんいますね。
西遠を訪ねた皆さんが必ずおっしゃるのが、
「図書室じゃなくて、図書館なんですね!」
という言葉です。
特に、小学生の女の子は目を輝かせて西遠の図書館を見学してくれます。
本のある空間も、落ちつきある、ゆったりした場になっており、
女子校らしい工夫が施されています。
絵本が置かれたブラウジングルーム。
上靴やスリッパも脱いで上がり、足を投げ出してゆったり絵本を読んで、童心に帰ることができます。
皆さんにも、懐かしい絵本、ありませんか?
図書委員は、本の紹介にも気を配ります。
オススメの本と紹介文が並ぶ棚。
こんな一角も。
実は、私が講堂朝会などで紹介した本を並べてくれるコーナーなのです。
前回の中学講堂朝会で紹介した3冊のうち、ただいま2冊が貸し出し中です。
図書委員や司書の水谷先生による、こんなこまやかな工夫が、生徒を本に親しませることにつながっています。
前回の講堂朝会の感想の中に、こんな感想がありました。
私が西遠に入学して驚いたことに一つに、読書記録をかく、というのがあります。そして、読む本が「西遠生にすすめる本」から選ばなくてはいけないというところにも驚きました。1年生の時に、初めて聞いたときは、きっと内容も難しい本ばかりなんだろうなと思っていました。確かに、必読図書は少し言い回しが難しい本もありましたが、すすめる本の中には「神様のカルテ」など映画化されたり人気のある本もたくさん入っていて、次はどの本にしようかと選ぶのがとても楽しいです。私は本を読むのは好きですが、本を選ぶのが苦手です。だからこの中から選ぶといいとおすすめしてくれるこの記録ノートにはすごく感謝しています。(3年生)
記録ノートに自分の読書の記録を書き綴っていくと、
10代に出会った本の記録、いわば自分の歴史がつながっていきます。
そして、道しるべとなる「西遠生にすすめる本」は、
記録ノートに掲載されているほか、ここ図書館にも掲示されています。
左の壁に、「すすめる本」の一覧が掲示されています。
何百冊にも及ぶ「すすめる本」、本の題名のアイウエオ順に並んでいて、難易度でA~Cの3ランクに分かれており、本を選ぶ目安になっています。
10代にたくさんの良い本に出会ってほしいという願いから、この「西遠生にすすめる本」が生まれました。
最初は100冊に固定されていましたが、良い本は増えていくばかり。
上限を決めずに、先生方や生徒の推薦のある本を足して、短いコメントと共に生徒に紹介しています。
さて、すすめる本にとどまらず、生徒の読書熱を満足させる本が、今月もたくさん図書館に加わりました。
「下町ロケット」から、ラグビーまで!
生徒の興味を満足させるラインナップですね。
この図書館で、中学の国語のプログラム「新書を読もう」という取り組みも行なわれています。
今日返却された本に「新書」がずらりと並んでいるのは、先週2年生で「新書を読もう」が実施されたからなのです。
来週は、いよいよ1年生で「新書を読もう」が実施される予定です。
1年生がどんな新書と出会うのか、楽しみです。
こうして、生徒は、読書に親しみ、本から知識を得て、世界を広げていきます。
次回は、そんな生徒の読書への思いをお届けします。