本日、生徒たちは、2クラスを除いて、早い下校となりました。
今日は、第2回授業研究会が行われたのです。
帰れなかった2クラスは、もちろん「授業」のため、居残りです。
2年藤組と3年藤組の皆さん、
たくさんの先生方に囲まれての授業、
そして早く帰れなかったけど頑張ってくれて、ありがとう!
公式ブログにも、授業の様子が載っていますので、ぜひそちらもご覧ください。
今年度は、静岡大学の山﨑先生をお迎えして、教員の研修を進めています。
授業力のさらなる向上を今年度の大きな目標に掲げ、今日が2回目の授業研究ということで、
「アクティブラーニング」を用いた授業の研修を行いました。
1つ目の授業は、千晴先生による3年社会科の授業。
3年生は「公民」分野で、女の子が最も苦手な(と言われる)経済分野に入りました。
経済への興味をどうやって持たせるか、
千晴先生が導入したのが、「人生ゲーム」です。
今日は、グループごとに、「人生ゲーム」で20代、30代のカードをひきながら、年収と支出を考えていく学習をしました。
グーンと、「経済」が身近になります。
カードには、職業と年収が書かれていたり、
「結婚」は「しない」「する」、
「自動車」カードでは、中古車か新車か、
家は「一戸建て」「高級マンション」「手ごろなマンション」、
ローンは組みますか?などなど、
楽しみながら、貯蓄額を計算します。
生徒たちの選択に、先生方も興味津々です。
(というか、ご自身の人生を重ねてしみじみしている先生も…笑)。
真剣な計算中↓ 30代を終える時、果たして私に貯蓄はあるのか!
最後に、発表担当者が、班の選択の結果と感想を一言ずつ述べました。
このゲームを楽しみながら、人生にはいろいろな選択があること、お金の重みも、家族を作るという選択の重みも、生徒たちにずっしり来たのではないでしょうか。
これから、みんな、経済分野の勉強にも熱が入るだろうなあ。
まさに、将来につながる授業でした。
2つ目の授業は、2年生の理科。
市川先生の授業です。
ちょっと難しい理科系の新聞記事を、ひとグループが一つ担当し、その記事を各グループに出向いて説明するというもの。
「ジグソー法」と呼ばれている方法を使って、生徒たちの理科への興味関心を導く授業でした。
さあ、説明開始。
時間は4分、質疑応答が1分という短い時間で、
担当する新聞記事を、このグループの人たちに理解してもらい、なおかつ興味を持ってもらうのです。
皆、工夫して今日を迎えています。
説明にも熱が入っていますし、
いろんな小道具が説明を分かりやすく補助しています。
堂々としたプレゼンテーションです!
説明を聞く生徒たちも、すっかり引き込まれ、集中しています!
終わったら、大きな拍手!
プレゼンをする生徒は、せっかくの研究授業なので、「聞いてもらいたい先生」にも声を掛けて来てもらいます。
先生方もお父さん・お母さんみたいな気持ちで聞いていました。
気付くと、難しいはずの「サブリミナル効果」や「冷凍動物園」といった内容が、すーっと分かりやすく頭に入ってしまいます。
級友の説明が上手かったんですね。
こういう授業で、理科好きな女の子がいっぱい誕生しそうです。
活気ある授業であり、生徒の目の輝きが印象的でした。
西遠では、基礎学力をしっかりつけるだけでなく、興味関心の中から生徒の「自分で学んでいく力」をつけています。
今日の2つの研究授業では、生徒たちの自ら学ぶ力を大いに感じました。
講師の山﨑先生より、
「工夫されている授業で、生徒たちもしっかり発言でき、全員参加の授業となっていた。大変すばらしかった。」
とご講評をいただきました。
先生方の工夫や努力が、こうした研修を通じて教科の枠を超えて進化し、各教科で魅力ある授業がさらに展開されるよう、これからも皆で研修を積んでいきたいと思います。