今日は、1時間目に中学の講堂朝会がありました。
今年度最後の講堂朝会です。
今日のテーマは「自律」。
中学生の皆さんは、「自立」はよく聞く言葉ですが、
「自律」の方は知らないなあという顔をした人もいましたね。
人の助けを借りずに一人で物事を行うことが「自立」。
それに対して、「自律」は、自分で作ったルールに従って、自分のことを自分でやっていくこと。
ヒトはネコやサルと違って、大脳の中の前頭前野が発達しています。
この前頭前野が、「自律」とつながっています。
前頭前野は、抑制機能を担っているところなのです。
我慢する、欲望を抑える、理性的に生きる・・・ヒトをヒトたらしめ、思考や創造性を担うのが前頭前野。
脳の中でも最も遅く成熟する部位なのだそうです。
NHKスペシャル「ママ達が非常事態!?」(1月31日放送)で、
子どもの忍耐力の実験が行われました。
マシュマロテストと呼ばれている実験です。
番組では、子どもの前にクッキー一枚を置いて、
「5分間我慢できたら、もう一枚あげる」
と言って、子どもを一人にし、
5分間観察をする実験をしました。
5歳の男の子は5分間我慢できましたが、
イヤイヤ期真っ盛りの3歳の子は我慢できなくて、4分後にクッキーに手を伸ばし口まで持っていってしまいました。
3歳ではまだ前頭前野が発達していないため、抑制機能が働かないのだそうです。
5歳になると、立派に「抑制」が機能します。
自分を律することができるようになっていくのです。
さて、西遠は「青春の道場」。
楽しいことばかりの6年間ではありません。
辛いことや苦しいことも経験し、
「自律」もしっかり学びながら成長してほしいと願っています。
だから、寒ーい朝にも全校朝礼を校庭で実施するんですよね。
「自律」とは、西遠時代にだけ頑張ればいいものではなく、一生にわたって大切なことだと思います。
生徒の皆さんには、これから「自分を律して、自分のルールをしっかり守って生活すること」を意識してほしい、そんな願いを込めて今日はお話しました。
生徒の皆さんの感想を楽しみに待っています。
↑寒い朝にさえずっていたシジュウカラ君です。