今、浜松市美術館で
「館蔵品展 美愛真を求めて~近代日本絵画の心~」
という企画展が行われているのをご存知ですか?
浜松市出身の鈴木八郎さんという方(1912~2002)が、画家や文化人などの絵や書を集めた画集「美愛真」を出版していたのだそうです。
武者小路実篤の影響大きく受けた鈴木氏の「美愛真」には、平山郁夫や伊東深水、梅原龍三郎など全国的に活躍した画家や静岡県ゆかりの画家の作品が収められました。
浜松市美術館では、この「美愛真」帖から見た近代日本の日本がの流れや、戦後浜松の文化復興をたどるとのことです。
ポスターには、武者小路実篤を筆頭に先ほど挙げた方以外に、熊谷守一、棟方志功、秋野不矩等に並んで、佐々木松次郎先生のお名前が載っています。
佐々木松次郎先生は、西遠に長くお勤めになった美術の先生で、
講堂や中講堂の老校長像や、図書館等に掛けられた数々の絵をお描きになった方であり、
宗教画も有名で、生活会館1階の廊下には松次郎先生のマリア様の絵がたくさん飾られています。
本館正面2階のステンドグラスも、松次郎先生の作品です。
先生の描くマリア様は、あたたかなタッチで、心惹かれます。
図書館玄関の松次郎先生の絵
学校誌「友情」271号の表紙にも取り上げられたマリア様の絵
また、鈴木八郎氏は、岡本富郎先生とも親交があったとのことで、
鈴木氏が編集した「地方文化」という雑誌には、岡本富郎先生の文章も収められています。
これらのこと、保護者の方から教えていただき、
郷土浜松について、また、富郎先生や松次郎先生の残された足跡について、
非常に興味深く感じました。
浜松市美術館の「美愛真を求めて」は5月13日までの会期となっています。
私も春休みにぜひ訪れたいと思います。
皆様も、ぜひ芸術鑑賞にお出かけ下さい。