秋休みが終わり、2学期制の西遠は今日から「後期」スタートです。
SHRの後、全校が講堂に集い、後期始業式を行いました。
後期スタートに当たって、始業式で私がお話したことは次のようなことです。
・スタートの日の自覚・覚悟を持とう。そういう意識をスタートの日に持たないと、ズルズルと日々が過ぎて行ってしまい、せっかくの成長のチャンスを逃すことになる。
・秋休みの間に、中学テニス部が東海大会で準優勝、中学バレーボール部が市内大会で優勝、中学バスケットボール部も市内大会で3位の成績をあげた。これから大会がある部活動もあり、日々練習に打ち込んでいる。高3を中心に登校学習に励んだ生徒も多い。今皆さんが努力して続けていることは、きっと遠い将来、皆さんの役に立つ日が来る。すぐ役に立つ、結果が出るということはないけれど、ずっと後になって「やっていて良かった」と気づくものだ。だから、苦しいことでも諦めないで努力を続けよう。
・昨日、義足のダンサー大前光市さんのドキュメンタリーが放送された。磐田の舞踏家である佐藤典子先生も登場し、大前さんとの出会いが紹介されていた。大前さんの舞台を見たことがあるが、そのしなやかな動きに驚かされた。唯一無二のダンサーとして日々精進する大前さんの姿に、「踊る」という身体表現の素晴らしさを感じた。
・西遠には、60年も前から週一回のダンスの授業がある。身体の動きの美しさを追求し、身体で何かを表現することを私たち西遠の生徒はずっと教わってきている。それがパフォーマンス大会にもつながっている。
・10月3日に配布した「友情」の表紙は、講堂内部の今と昔の写真である。西遠には戦前から「講堂」があり、終戦後、市内の施設が焼失した中で、西遠の講堂を使って音楽会などが催された。現在の講堂は、昭和40年代に作られたが、体育館ではなく講堂で式典を行うというのも、西遠の伝統である。体育館は体を動かすところであり、講堂は話を聞くところである。そういう施設であることを自覚して講堂に入ってほしい。
・西遠の「講堂」という施設も、週一回ある「ダンスの授業」も、西遠ならではの環境である。今の自分は恵まれた環境にいる、ということに気づき、その恩恵を享受し、成長してほしい。
後期最初の講堂での講話、客席の皆さんのまっすぐな視線、良い姿勢を嬉しく感じました。
大前さんのことを紹介した時には、佐藤先生のもとで踊りを習っている人たちでしょう、ウンウンとうなずいて聞いていてくれるのが分かりました。
身近に素晴らしい生き方をしている人物がいる、そうした人と出会うことができた、ということは、人生の大きな財産ですね。
私自身、7日の「とびっきり!しずおか」のダンス特集と、昨夜の大前さんのドキュメンタリーと、偶然2つの「踊る」ことについての番組を見られたことは幸運でした。
「体を動かす」「踊る」「身体表現で何かを伝える」・・・いろいろ考えさせられました。
今日は、後期の役員選挙もあり、後期のクラスや学校の活動を担う顔ぶれが決まりました。
今週末には認証式、そして生徒総会があります。
後期の生徒の皆さんの活躍が楽しみです。