読書週間の講堂朝会

昨日の1時間目は、中学の講堂朝会でした。
先週の高校の講堂朝会も含め、只今「読書週間」の只中、ということで、
高校生にも紹介した2冊の本を、今回も紹介しました。

栗原類さんと、阿川佐和子さんの本を取り上げ、「自立」についてお話しました。
『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』(栗原類著)には、本人の文章だけでなく、お母様のつづった部分や、お医者様へのインタビューなどがあります。
私は知らず知らずのうちに、やはり「母」という立場で読み進めているようです。
仲の良い親子で、類さん自身もお母様に大変感謝しています。
さらに、お母様が書かれた部分を読むと、類さんの想像をはるかに超えて、お母様が彼を支え続けてきたことが分かります。
特に、類さんを自立させるためにお母様が考え、実践していらっしゃることを読みながら、類さんの言う「輝ける場所」には、お母様のご尽力なくしては辿りつけなかっただろうなと思いました。
阿川佐和子さんの『叱られる力』では、佐和子さんがお父様の「怖さ」を味わいながら育ち、社会に出てからはいろいろな人から叱られ、そうした中から、「怖い存在」があることが自分を戒め、誰かの信頼を得たり、仕事を継続することにもつながっているのだというくだりを紹介しました。
「皆さんには、『怖い存在』がいますか?」
中学生の皆さんに向かってそう投げかけると、ニヤッと笑う生徒もいれば、大きくうなずく生徒もいました。
うんうんとうなずいた生徒の中には、どうも部活生もいたような…(お父さんより顧問の○○先生が怖いのかな?笑)。
高校生の感想も紹介しました。
絶賛反抗期中の高校生、叱ってくれるご両親に感謝して、「これからはもっと叱られよう!と書いています。
中学生の皆さんは、昨日のこうしたお話に、どんな感想をまとめてくれるでしょうか。
集会記録を読むのが楽しみです。

今年の読書週間は、11月9日まで。
「いざ、読書」の掛け声のもと、さあと何冊読めるでしょう。
読書している間は、自分自身と向き合っているのだと思います。
誰かとお話する時間も大事ですが、
本と向き合い、自分と向き合う時間も、若い時には特に大切です。
生徒の皆さんが、たくさん良い本に出会えるよう願っています。
今回の講堂朝会は、テニス部やオーケストラ部が大会による公務欠席で、ちょっぴり客席が寂しかったです。
オーケストラ部もテニス部も大会、お疲れ様でした。
テニス部は、新人大会で4位をおさめ、東海大会出場を決めたとのこと、おめでとうございます!
公式ブログをぜひご覧ください。→こちらをどうぞ。
さあ、明後日はついに阿川佐和子さんの講演会です。
ドキドキワクワクの新たな週の始まりです。