お芝居の世界へ

今日は、放送朝礼で始まり、午後の演劇教室で全校が講堂に集まる、という一日でした。
朝の放送では、姉妹リーダーを務めた高校3年生を代表して小椋さんのスピーチがあり、続いて、保健委員から風邪対策のお話、最後に三井先生から演劇鑑賞についてのお話、と実に豊富なメニューでした。
そして、13時5分からの演劇教室では、青年劇場の皆さんによる舞台「博士の愛した数式」を全校で鑑賞しました。
昨日から仕込みに入っていた青年劇場の皆さんは、講堂を「お芝居の空間」に変えて、私たちを待っていてくださいました。
客電が消え、暗くなった舞台が再び明るくなって、上演開始。
客席の生徒たちは、すうっと演劇の世界に引き込まれ、博士と家政婦さん、その息子のルートが作り出す温かい空気の中に包まれました。
博士の独特なテンポと発想に笑いも起き、
親子げんかにやきもきし、
ルートと一緒に数字や数学の面白さに目覚め、
博士の記憶が消えてしまうと悲しくなり、
・・・最後には涙が出たという生徒もいました。
劇団の皆さんは、17時ごろまで片づけをして、小平市に向けて出発されました。
帰りがけにご挨拶してくださった劇団員の方は、「生徒の皆さんが一生懸命に見てくれていて、嬉しかったです」とお話し下さいました。
いただいたサイン色紙は、早速図書館下の掲示板に飾りたいと思います。
青年劇場の皆様、素晴らしい演劇、素晴らしい時間をありがとうございました。

皆で一緒にお芝居を見る。
中高生の間にそういう機会を得ることは、どんな意味を持つのでしょう。
本物に出会うこと、
間近で舞台や演技を見て、その空気を体感すること、
講堂の中で一緒に笑い、一緒に泣いて、豊かな心を育むこと、
演劇から原作へと視野が広がっていくこと、
見終わった後に全校の生徒で感動を共有できること・・・。
学校での演劇鑑賞は、そういったことを可能にしてくれると思います。
そして、何十年もあとになってじわじわと胸に迫ることもあるかもしれません。
今日の演劇教室について、ぜひご家庭でも話題にしてほしいなと思います。
もしかしたら、ご家族の皆さんが若い頃見た「演劇教室」の話題が出たりして…。
そんな話題の広がりも、10代の心には何かを生むのではないかと思うのです。