「知的活動推進協議会 よみかたり浜松」主催による第3回のビブリオバトルが、本日13時よりザザシティ中央館1階の広場で行われました。
皆様はビブリオバトルをご存知ですか?
出場者が1冊の本を5分間プレゼンし、聴衆が一番読みたくなった本に投票して、チャンプ本を決めるというものです。
今日は、バトルに先立ち、鈴木康友浜松市長が「ローマ法王にコメを食べさせた男」(高野誠鮮著)を紹介しました。
まさに読みたくなりました!
市長さんによるビブリオバトル「模範演技」、さすがですね!
バトルは、3つのグル―プに分かれて行われました。
最初は学生の部。
中学生から大学生まで5名がそれぞれ自分のお気に入りの本を堂々と紹介しました。
3番目に登場したのが、西遠高1の大石さん。
暗記ではなく、会場の人に語りかけるように、「桜のとんねる」(風見しんご著)を紹介しました。
大石さん曰く「家族のことを考えられる本」「仲の良い兄弟にも、仲の悪い姉妹にも、おすすめです」とのこと。
私も、ごごらじパーソナリティの風見さんの本、読んでみたくなりました。
中学2年生お二人もすごく上手なプレゼンでした。
高校生、大学生含め、出場者は全員女性!
皆さん、堂々と、そして、魅力たっぷりの本紹介をしました。
学生の部に続いて、一般の部が、「学問」と「生き方」の2グループに分かれて計10名。
どの本も魅力が感じられて、「このあと絶対買おう!」と思う本ばかりでした。
私も含め、参加者は皆で投票しました。
人にではなく本に投票するのが、ビブリオバトルのルールです。
さすがに迷いました。
一つに決めるのはもったいないような気持ち。
十人十色の生き方があり、考え方があり、プレゼンの仕方があって、
受け取る自分にも、いろんな興味が湧き、「決めた!」と思うと、次の本にまたまた好奇心が芽生えて…。
特に「生き方」を問う本5冊には、それぞれ良さがあって、出場された方のプレゼンを聞きながらすごく考えさせられました。
さて、バトル終了後は、特別ゲストの登場です。
直木賞作家で、絵本の読み聞かせを長年続けていらっしゃる志茂田景樹さんが、カラフルなご衣裳で登場され、ご自身の書かれた絵本の読み聞かせを実演してくださいました。
志茂田さんの語りが心にしみわたりました。
表彰式が行われ、チャンプ本が発表されました。
学生の部は、「浜村渚の計算ノート」(青柳碧人著)、
一般の部は、「本田宗一郎 夢を力に」(本田宗一郎著)
そして、準チャンプ本として、「キリンの子」(鳥居著)が選ばれました。
閉会後に、志茂田景樹さんの絵本を購入、サインをいただきました。
この絵本「まんねんくじら」は文はもちろん、、絵も志茂田さんが描かれました。
奥様によると、小学生の頃、先生に独創的すぎる絵を叱られて以来、全く絵を描かなかった志茂田さんが、再び絵を描いたのがこの「まんねんくじら」だそうです。
図書館のブラウジングルームに、このサイン入りの「まんねんくじら」を加えてもらおうと思いますので、生徒の皆さん、お楽しみに。
読書は自分と向き合う時間だと、以前講堂朝会で生徒にお話をしました。
ビブリオバトルで人に本を紹介するのは、自己紹介そのものなのだと今日思いました。
その人の思い、背景、人生が、5分間のプレゼンに詰まっていました。
今日は本当に得難い時間を過ごさせてもらい、幸せな気持ちになりました。
大石さん含め出場者の皆さん、素敵な本を紹介してくださって、ありがとうございました。