部活動について考える 2

「部活動について考えよう」をテーマにお話した講堂朝会に、生徒たちが真剣に考えて感想を提出してくれました。
昨日に引き続き、中学3年生が、4月から始まる高校生活に向け、自分は部活動とどう向き合いたいかを綴った文章をお届けします。
現3年生は、高校1年で「特進クラス」「進学クラス」を選択します。
勉強が今より大変になること、高校生活への不安と期待、そして決意…。
どの集会記録も、等身大で飾りも偽りもない彼女たちの思いが綴られています。
【ギターマンドリン部の3年生】
来年度から高校生になります。部活をいつまで続けるか自分の判断です。「5年生まで所属する」ということがなくなるのは、部活をやらなくてもよいという意味だと思いますが、私はできるだけ5年生までは頑張りたいです。部活を今のままで辞めたら絶対に心残りするし、部活は私の一部のようなもので、心から落ち着くことができ、楽しい場所です。時にはうまく弾けなくて本当に落ち込むこともありますが、それを乗り越えて出来るようになった時の喜びや嬉しさは、部活を頑張ろうと思えるエネルギーになります。先輩と話したり、自分がダメなところは注意してくれたり、そういう上下関係も学び、中3まで過ごしてきました。勉強のこともすごく悩みましたが、部活は今まで3年間で一番頑張ってきたものなので、これから勉強はもちろん部活も頑張っていきたいです。

【バトン部の3年生】
 バトン部ができたのは他の部活に比べれば最近の方で、歴史は浅くても、絶対になくなってほしくないので、このまま続いてほしいです。私が入ってから、高校の先輩たちが大会で3年連続金賞をとっているので、他の部活に負けないくらいの結果を残したいです。次の大会には私も出ますが、4年連続金賞になるように努力したいです。高校生になれば、勉強時間が今よりももっと必要になって、部活との両立が難しくなってしまうと思いますが、引退まで続けられるように、今のうちから勉強を頑張ろうと強く思いました。
【百人一首部の3年生】
 百人一首部は、先輩と良い意味で学年の壁がないので、本当に良い部活だと思います。他の部活に比べたら地味だと思う人がいるかもしれないけど、大会だってあるし、先輩たちは面白いし、百首覚えるのは意外と楽だということを、もっとたくさんの人に知ってほしいです。部活の良い点として「クラス以外に居場所ができる」というのは本当にそうだなと思いました。先輩たちと話すことで笑顔になれたりホッとできたりする場所があるのは、嬉しいことだと感じました。
【オーケストラ部の3年生】
 私はオーケストラ部に入っています。1年生の時に、創部50周年記念コンサートに参加しました。先輩たちが54年も引き継いで、今私がオーケストラ部で演奏できるということは、すごいことだと思いました。最近、練習をだらだらとやっていたことを見直したいと思います。私たちが5年生になると、55周年なので、来年に向けて精一杯練習しようと思います。あと2ヶ月で高校生です。部活動の強制がなくなると、辞める人が出るのではと、来年度がとても不安です。私の場合は、辞めたからと言って、勉強時間じゃなくて、だらだらと遊んでしまう時間が長くなると思うので、5年生まで部活を続けようと思います。部活に残ってくれる子が多いと嬉しいです。今まで3年間一緒にやってきた子と5年間やり遂げて、先輩たちのように、一生の仲間になりたいです。講堂朝会で、部活動の歴史を新しく知ることもできたし、考えることができました。部活動を今までよりも大切に取り組んでいこうと私は思いました。

【弓道部の3年生】
 弓道部では、ちょうど3年の皆で特進クラスのことを話し合ったばかりだったので、講堂朝会でスライドが出た時に、「これ昨日話したなあ」とみんな思ったと言っていました。部活と両立する自信がないという友達とは何回も部活について話し合いました。今回の講堂朝会で、来年度からは部活は強制ではないと知り、「本当にやめようかな。辞めたら、夜遅くまで終わらない宿題をやらなくてもよくなるし…」と一瞬心が揺らいでしまいました。でも、校長先生が、弓道部の先輩と後輩の集会記録の話をされて、私はこの部活に入って本当にたくさんの先輩方にお世話になってきたんだなあと、これまでを思い出しました。いつも指導してくださる先輩がいて、本当にありがたいことだし、今度はそういうことを後輩にしてあげないといけないなと思いました。部活を辞めてしまうのは、勉強面では楽になるとは思いますが、今の先輩方や後輩との関係がなくなってしまうようなものだと思います。こんなに優しい先輩方や慕ってくれる後輩がいるという環境こそ、私が弓道部に入ってよかったと思う一番の理由なんだろうなと思うし、これからもそんな関係をずっと大切にしていきたいと、お話を聞いていて強く思いました。そして、部活を一緒に頑張れる、かけがえのない友達ができたのも、部活に入って良かった点だと思います。これからも弓道を続けて、同級生や先輩方、後輩たちと部活を通して最高の思い出を作っていきたいと思います。

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こうして中学3年生の文章を読んでいると、
彼女たちはすでに部活動の意義を体感しているのだなと思います。
集会記録を読みながら、
中学3年生たちが、4月から新たな目標を持って力強く進んでいけるよう、
心から応援したい、と強く思いました。
そして、高校から入学する公立中学生の皆さん、
合格おめでとうございます。
これから踏み出す西遠での3年間で、
絶対に得たいと思うものを心に大きく描いて
4月を迎えてほしいと思っています。
部活動を頑張りたいという思いを持って入学してくれる皆さん、
苦しい練習の中、切磋琢磨する仲間の中で得られるものは、きっと大きいはずです。
4月から始まる「青春の道場」での3年間、
元気で第一歩を踏み出しましょう!!
今回提出してくれた集会記録の中でも
部活動で得られる有形無形の財産について、
たくさんの先輩たちが語り、応援しています。
次回は、部活動について高校生の感想をご紹介したいと思います。