「わたしの主張2019」全国大会

昨年の夏休み、私は「私の主張2019静岡県大会」に審査員の一人として参加しました。
家族のこと、地域のこと、素晴らしい主張をたくさん聞くことができました。
中学生の皆さんの弁論に何度も心動かされたことを覚えています。
静岡県大会で最優秀賞を獲得したのは、全校生徒が36名という中学校の生徒会長を務める望月香琳さんでした。
小中一緒の運動会を計画し、やり遂げるまでの出来事や彼女の思いがあふれている、力強い主張でした。
先日、校長室に一冊の冊子が届きました。

「第41回少年の主張全国大会 —わたしの主張2019-報告書」という冊子でした。
各県の最優秀賞を獲得した中学生たちによる全国大会、静岡の彼女はどうだったかなとはやる気持ちを押さえながらページをめくりました。
すると、「審査委員会委員長賞」の賞状を受け取る望月さんの写真が目に飛び込みました。
全国の上位5人に入っていたのです。
私は自分のことのようにうれしくなりました。
望月さん、大会結果を今まで知らずにいましたが、本当におめでとうございます。
この冊子には、望月さんを含め入賞した中学生の皆さんの作文が掲載されています。
内閣総理大臣賞の藤田君は、目に障害を持っている自分が味わったつらい体験の中から、「自分のことを友だちにわかってもらう努力をしよう」と考え、友だちとの間にあった心の扉を開けることができました。
文部科学大臣賞の廣岡さんは、SNSではなく直接会って話をすることの大切さをおばあさまとの関わりの中で実感しました。
家族や友人、地域や環境のことなど、中学生の主張はいずれも強く心に響いてきます。
まだ最後まで読み切れていませんが、一つ一つの主張はとても貴重なものです。
10代の彼らにたくさんたくさん教えられながら、じっくり最後まで読もうと思います。