本日、暖かい春の陽射しの下で、第69回卒業証書授与式を挙行いたしました。
卒業生の皆さん、おめでとうございます。
たくさんの皆様に祝福していただくことができましたね。
ご来賓の皆様、ご多用の中ご臨席くださいまして、ありがとうございました。
そして、卒業生の保護者・ご家族の皆様、お嬢様のご卒業、誠におめでとうございます。
今日の式は、卒業生一人一人が凛として、気高く見えました。
卒業証書を渡すとき、みんながきちんと私を見てくれました。
その表情は、何とも清々しく、笑顔も輝いていました。
ちょっと泣き顔だった人もいました。
でも、さわやかな泣き顔でした。
卒業証書を手渡す瞬間、実は、心の中で一人一人に話しかけていました。
「部活、ほんとに頑張ったね」
「生徒会、お疲れ様」
「姉妹グループ、楽しかったね」
「元気に卒業できてよかったね」
「私のこと気遣ってくれてありがとう」
「いつも明るい挨拶、ありがとう」
・・・壇上で口には出せないけれど、一人一人に心の中で呟きました。
ニコッと笑って受けとる皆さんの表情に、心が通じたように思いました。
告辞でナイチンゲールのことをお話しました。
これからの女性には、寛容の精神と共に、論理的に試行し、冷静に分析する力も必要であるということ。
西遠での日々「女性として、人としていかに生きるか」という人生の大きな問いを考え続け、それぞれの答えを携えて、皆さんは2017年という世界が大きく動き出しているこの年に、母校をあとに大きく羽ばたきます。
自信を持って前進してください。
その活躍を心から応援しています。
今年は遂に、「答辞」で落涙してしまいました。
ご家族への感謝の言葉に、右目から涙がツーッとこぼれてきまして…。
でも、そのタイミングで、会場一斉にすすり泣く声が聞こえましたので、落涙は私だけではなかったはずです。
ご家族にとって、今日のこの日は一生忘れられない記念日になることでしょう。
今年は、指揮の村木先生が卒業担任でもありました。
タクトを振りあげる前に、最前列の菊組の生徒たちをゆっくりと見回す村木先生の姿にも、涙腺はかなり刺激されました。
2年間持ち上がったクラスの生徒が卒業していく、まさに特等席でその瞬間を見渡した村木先生。
菊組の生徒たちも、その思いを受け止めているようでした。
西遠の厳かな式典では、声は発せられないけれど、
心と心が通じ合うような瞬間がたくさんあるように思います。
式が終わり、ご来賓の皆様からも「感激しました」とご感想をいただきました。
69回生の皆さんの姿が、人々の感動を呼んだのだと思います。
心から門出を祝福し、輝きに満ちた前途をお祈り致します。
また、式の後、保護者の皆様方とご挨拶できたことも、嬉しいひとときでした。
これから学園内でお会いできなくなるかと思うと、とても寂しいです。
長年、学園教育にご理解くださり、PTA活動にご協力下さった皆様、本当にありがとうございました。
おじい様、おばあ様、お姉ちゃんや妹さん弟さんたちも一緒に参列してくださったご家族も多く、日曜の式ならではのご家族大集合の光景がありました。
(舞台から、卒業したお姉さんも保護者席に座っているのを確認し、懐かしかったです!)
今頃、卒業生は着慣れた制服を脱ぎ、卒業の感慨に耽っている頃でしょうか。
ご家族の皆様も、今夜はゆっくりお休みください。
西遠は明日、代休日となります。
ご了承くださいませ。