今日の浜松は晴天です。
3月11日、東日本大震災と原発事故から6年が経ちました。
被災者の方々の苦難、復興という二文字の達成の難しさを考えた時、
青空のもと、こうして日々の生活が続けられていることは、とても幸福なことなのだと痛感します。
福島の方々、特に子どもたちが、避難先でいわれのないいじめに遭っているというニュースに心を痛めています。
我が家を失い、故郷を失い、大切なご家族や友人や、本当にいろいろな存在を失った方々に対し、
心無い言葉や行動など、どうして取ることができるでしょう。
人は自分がその立場に立たないと分からないのでしょうか。
人間には「想像力」という力があるはずです。
もし自分がその立場だったら・・・。
もし自分が家を失い、故郷を失い、傷ついた心を持って他の土地に行かざるをえなかったら…。
人は、そのように、自分の身に置き換えて想像することができる生き物です。
普段の生活の中で、想像力の必要性をきちんと話していかないといけない…教育の現場にいるものとして強く思います。
不寛容が広がりゆく社会の中で、今こそ「想像力」を育む必要性を痛感します。
今日は、高校2年生が、南館への引っ越しをしています。
いよいよ「最上級生」「受験生」となる覚悟を持っての移動です。
彼女たちの、屈託のない優しい笑顔を見る時、この学園の生徒たちは「寛容の心」を持っていると思います。
そして、そんな彼女たちが下級生と触れ合う姿を見る時、「想像力」があるからこそ心優しい対応ができるのだと思います。
また、下級生も、「想像力」で、自分があこがれの先輩のようになる日を思い描き、振る舞い方を学んでゆけるのです。
生徒たちがそうやって「青春の道場」で心を磨いていけるよう、我々教員はしっかりと支援していかなくてはならない・・・
青空のもと、そういう思いを強く胸に抱く、3.11です。
カメラを見つけて屈託なく手を振ってくれる生徒たち。
彼女たちが心優しく育っていきますように。