明日から少しお天気が荒れるようです。もちろん生徒の皆さんには、うちにいて、静かに過ごしてほしいと思います。こんな時、本を手に取ってほしいなと思いますので、今日はこのブログで今まで紹介した本の中から、再びおすすめの本を紹介したいと思います。
最初は、吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」です。左の漫画版でもいいです、ぜひ今こそ読んでください。主人公のおじさんの言葉に「物事に疑問を持つ」という大事な姿勢を教わります。批判的な思考は、21世紀型スキルの中も数えられていて、皆さんにぜひとも持ってもらいたい考え方です。主人公の少年と共に、悩みながら読み進めてください。
いぬいとみこ著「木かげの家の小人たち」は、自分が中学3年の時に出会った本です。当時教わっていた国語の乾初江先生から「この続編『くらやみの谷の小人たち』もぜひ読んでみてください」と読書ノートにコメントをもらいました。ずいぶん後になって続編を読みましたが、どうしてあの時すぐに読まなかったんだろう、と後悔したほど、「くらやみ…」もよい本でした。ファンタジーの世界ですが、戦争によって人の心が変わってしまうところが心痛みます。私はこの本を「平和を愛する一冊」として受けとめています。
数年前、ザザシティで開かれたビブリオバトルで出会った3冊です。「ローマ法王にコメを食べさせた男」は浜松市の鈴木康友市長がすすめた本でした。ビブリオバトルでは、本田宗一郎さんのパワーを再認識し、鳥居さんという歌人を知りました。ビブリオバトルですすめられた本にハズレはありませんでした。
ブレイディみかこさんの「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は本当に面白かったです。グローバルマインドについても考えさせられます。みかこさんの息子さんの成長、イギリスという国の今を知ることができ、みかこさんの思考力・文章力に圧倒されました。
最後は、私が大好きな「ダルタニヤン物語」全11巻(アレクサンドル・デュマ著)をお勧めします。特に世界史を学んでいる人に。「三銃士」を初めて読んだのは、小学校3年生の時でした。「鉄仮面」を読んだら、またダルタニヤンたちが出てきて、驚きました。高校2年生の時、世界史の授業で、今は亡き山口厚先生が「ダルタニヤン物語」を熱く語ってくださり、初めて「三銃士」はダルタニヤンの死まで続く壮大な物語であったことを知ったのでした。夢中になって11巻読み終わったとき、右目の視力が1.5から一気に0.6に下がっていました…。17歳で読み、30代で読み、40代でもう一回、計3回11巻を読破しました。フランス旅行の際には、この作者デュマのお墓詣りをしてきました。一緒にダルタニヤンや三銃士への熱い思いを語り合える生徒募集中です。
以上、読んでみてほしい本、そのほんの一部ですが、紹介いたしました。