西遠では、本日から緊急募金が始まりました。中学生徒会が企画し、全校に呼び掛けているこの募金は、新型コロナの影響で危機に直面している劇団たんぽぽを救いたいという思いで始まりました。
劇団たんぽぽの創設者 小百合葉子さんは西遠の大先輩です。幾多の苦難を乗り越え、こうして日本を代表する児童劇団を作り上げた小百合葉子(本名 山下みゑ)さんが、西遠の卒業生だということを、今の西遠で知っている人が大変少ないことに私は愕然としました。これは、知っているのに伝えなかった者の責任です。私は反省しました。卒業生として、教員として、どうして今まで小百合葉子さんのことを生徒たちにしっかり伝えてこなかったのだろう…、と。今まで校内で行われた「演劇教室」に何度もたんぽぽの皆さんにお越しいただきながら、西遠とたんぽぽのつながりをもっともっと話すべきでした。
先週の講堂朝会で、中学1年生と3年生に対して「劇団たんぽぽと西遠のつながり」についてお話しました。今日は、7時間目の時間を使って、中学2年生に伝えました。みんな真剣に小百合葉子さんの生涯のことを聞いてくれました。
講堂朝会が終わった後、オンラインを利用して、1・3年生にアンケートを実施しました。一言感想の欄には、こんな感想が寄せられました。
☆ 小学校から観ていた劇団たんぽぽの創始者が西遠の先輩と知り驚きと嬉しさを感じました。また観賞出来るのが楽しみです。
☆ 小百合葉子さんが劇団たんぽぽを創った理由や、「たんぽぽ」の名前の由来がとても印象に残りました。
☆ 劇団たんぽぽさんのことや、小百合葉子さんのお話を聞いて学ぶことが多くあった。そして、小百合葉子さんは、踏まれても踏まれても来年には花を咲かせるたんぽぽのように 強い方だと思った。
☆ 劇団たんぽぽを創立した人が誰かも、どこを拠点に活動しているのかもあまり今日まで興味が無く、ましてや知らなかったのですが、今回の校長先生のお話をお聞きして、とても感心し、それと共に小百合葉子さんの苦労・努力というものが今の劇団たんぽぽを作り上げでいるのだな、と思いました。
☆ 小学校から見ていた劇団たんぽぽをおつくりになられたのが西遠の卒業生だと知ってビックリしました。西遠の先輩がつくった劇団たんぽぽが 潰れないよう募金をしようという決心が、話を聞いて高まりました!
☆ 小百合葉子さんの話を聞いて、西遠の卒業生であることに驚いたし、地元のみならず全国の人に笑顔を届け続けている、劇団たんぽぽの仕事はとても素敵だと思ったし、私も募金という形で協力したいと思った。
今まで知らなかったことを知った時の生徒の表情はぱっと輝きます、目がキラキラします。今回、中学生への講話を通じて、知らせていくことの大切さを痛感しました。そこには、目をキラキラ輝かせてたんぽぽや小百合さんのこと、西遠の歴史を吸収する生徒たちが大勢いたからです。劇団たんぽぽや小百合葉子さんの生涯を知った生徒たちが、次のアクションを起こしてくれるだろうことを私は確信しています。
劇団たんぽぽは今日からクラウドファンディング「劇団たんぽぽ、存続の危機!全国の子どもたちに、夢を届けたい。」を開始しました。大人の方、遠方の方は、ぜひこちらにご協力ください!
生徒の皆さん、ご家族の皆様は、ぜひ生徒会の募金に心を込めてご協力ください。4回にわたって朝日新聞「遠州考」に連載された『たんぽぽの心』はこう締めくくられています。「歌の一節♪♪たんぽぽ、たんぽぽ、みんなのたんーぽーぽ♪♪を覚えている人も多いだろう。みんなで遠州発の宝を支えてやらまいか!コロナなんかに負けるもんか!」 そうです、たんぽぽがコロナにやられてたまるか!です。踏まれても踏まれても咲く不屈の精神を持った小百合さんの遺志を継ぐ劇団たんぽぽの皆さんを応援したいと思います。