昨日の「殉難学徒慰霊式」、コロナウイルスの影響で一か月遅れての実施となりましたが、平和を願う生徒の皆さんの思いが結集した式となりました。
「愛の灯」の歌を歌いながら、作曲者である音楽科教員の新美博義先生のことを思い出していました。学園の歌をたくさん作曲している新美先生も、学園の慰霊の曲を作るときには本当に苦しんだのだそうです。ある日、駅でバスを降りた時、あの♪再びは帰らぬ♪の長調のメロディが頭に浮かんだのだと、お話してくださったことを覚えています。戦争中、新美先生のお父様は駅近くの防空壕に避難したところ、爆撃に遭い、亡くなられたそうです。そのお父様のお導きであの場所で「愛の灯」の曲ができたのだと、新美先生が語ってくださった音楽室の光景を、今は亡き新美先生の張りのあるお声とともに、私は脳裏に甦らせていました。
この殉難学徒慰霊式、戦後75年の節目であることや、各地の慰霊祭が中止になっている中で西遠では慰霊式を実施したこともあって、たくさんの取材を受けることになりました。
静岡新聞は、土屋記者が中学1年生の「聞き書き」をご指導くださったこともあり、中学の慰霊式を取材してくださいました。→こちらからご覧ください。
中日新聞は、高校生の作文と慰霊の言葉を紹介してくださいました。→こちらからどうぞ。
そして、NHK静岡放送局は、昼と夕方の二回、慰霊式のニュースを流してくださいました。
第一テレビも夕方5時台のニュースで慰霊式の模様を取り上げてくださいました。
テレビ静岡のニュースでも慰霊式を取り上げてくださり、高校の生徒会長による慰霊の言葉が紹介されました。
こうした報道を見たたくさんの方々が、生徒たちと同じように平和について考える時間を持ってくださったら嬉しいです。