本日、学校誌「友情」第289号が全校生徒に配布されました。
今号から表紙のデザインが一新しました。「友情」の字もかわいらしいですね。表紙の写真は、2016年の273号から2020年3月発行の288号まで続いた「西遠今昔シリーズ」( 西遠の校舎や施設・像などの今と昔の2枚を掲載し、歴史を見つめるシリーズ )が終わり、今年度からは西遠の花や樹木、鳥などを紹介していきます。
今号を発行するまでには、実は「友情」顧問と編集委員たちの生みの苦しみがありました。新型コロナウイルスが大きな原因です。いつもだったら、年度末から新年度5月上旬までのニュースを取材し原稿をまとめるのに大忙しの編集委員たちのはずが、今年は行事という行事が中止・縮小・延期となってしまったのです。加えて、休校の時期には、編集会議も原稿のチェックも登校日にしかできませんでした。編集に加わったばかりの中学3年生に高校2年生が指導する機会もめったにありません。殉難学徒慰霊式までを載せるという決定をし、発行日を6月から7月に延ばしました。 ページ数やページ割、内容の変更、 そして広告のお願いなど、顧問の岩崎先生、今年から副顧問になった大杉先生のお二人も対応に追われました。すべてが異例ずくめの289号編集作業でした。無事発行の日を迎えて、 編集委員&先生方に心から「お疲れさま!」と声をかけたいオオバなのです。ですから、生徒の皆さん、パラパラッと見るのではなく、全部読み切ってくださいね。
内容について、少しご紹介します。表紙をめくると、表紙裏に「巻頭詩」があります。今号の巻頭詩については、 「暗い詩でもいいですか?」と 顧問から相談を受けました。私は、この表紙裏のスペースを、生徒の「詩との出会い」の貴重な場だと思っていますので、岩崎先生の見つけてくれた詩を読んで、大賛成しました。「誰も気づかなかった」と題された長田弘さんの詩は、今のコロナ感染拡大の渦中にあって、ぜひとも心にとどめたい詩です。詩の持つ強さを皆さんもぜひ味わってください。
「ニュース緑園」がわずか4ページにまとまってしまったのも、コロナの影響です。「栄光讃歌」も、いつもなら、年度末の2月からゴールデンウィークまでの部活動の活躍を掲載するのに大変な労力を費やすページなのですが、今年は大会の相次ぐ中止のために、1ページにとどまってしまいました。でも、p15には、「たっぷり静岡」(NHK)にも紹介された歴史研究部のジオラマ作りが大きく紹介されていますよ。
また、今号では1ページを使って、今年2月から6月末までの「西遠のコロナ対応」の記録をまとめました。「友情」は、学校の記録誌でもあります。今回のコロナへの対応は貴重な記録として残すべきと考え、中止になった行事やオンライン授業などについて振り返りました。生徒のみなさんも、ぜひp9「新型コロナ感染症の感染拡大防止のために 2020年2月から6月、西遠の対応の記録」を読んで この数か月のことを 思い起こしてください。
さて、昨年度、「友情」の巻頭言も読んでください!と講堂朝会で全校の皆さんに悲痛なお願いをしたオオバですが、生徒の皆さん、今号の巻頭言は読んでくれましたか? 289号は、小百合葉子さんのことを書きました。講堂朝会でもお話したことなので、読みやすい内容だと思います。まだ生徒会による緊急募金が始まる前に書いた文章ですが、その後の募金活動の広がりは私にとっても大変嬉しいものでした。募金のことは次の290号に掲載されることでしょう。募金の次に何ができるのか、演劇というものの意味などに問題意識を広げて、ぜひ生徒の皆さんに引き続き考えてもらいたいと思っています。
最後に。表紙の薔薇の写真は、西遠ローズガーデンのものです。今年は、コロナウイルスに追い詰められた人々の心を癒し励ますように、学園の花が本当にたくさん咲きました。 花を見て心落ち着けるひとときも、人間には必要ですね。
友情289号、ぜひご家族でご覧ください。また、関係者の皆様には来週発送致しますので、お手元に届きましたら、ぜひお読みください。取材等にご協力くださいました皆様に心より御礼申し上げます。