謎のSDカード

昨夜のことです。居間のテーブルの上に1枚の古いSDカードがありました。母が「これ、捨てていい?」と聞くので、「いやいや、何か保存されてるはずだよ、捨てちゃダメ。」と全力で抵抗(でないとすぐ捨てられます。笑)。しかし、自分のSDはちゃんと保管してあるから変だなあ、私の使ってたカードと種類も違うしなあ、おじいちゃんのじゃないの?…なんてぶつぶつ言いながら、我が家のパソコンにSDカードを取り込んで再生してみました。どんな写真が出てくるか、興味津々!

出てきたのは、なんと息子の高校時代の写真たちでした! もう30代に突入した彼の若かりし日々が入っていました。北海道への修学旅行の、友人たちと楽しくはしゃぐ姿を確認し、ああ、SDカード捨てないでよかった!息子に連絡しなくては、と思った次第です。

私の子どもたちは昭和の終わりに生まれましたので、中学までは写真はフィルムの時代でした。彼らの保育園時代には母(あ、私です)はアルバムも一生懸命作っていましたが、これがまた居間の棚の大部分を占領し、今も大きく場所を取っております。彼らの小学校入学後は自身が非常勤講師から専任教員に復帰したこともあり、アルバム作りもどんどんいい加減になり、写真は袋に入れて保管したりミニアルバムにとりあえず入れたりして家のそこかしこに残っておりまして、どこへしまい込んだか分からない状態のものも(散逸の危機)。 フィルム→現像→プリント→アルバムに収納、という昭和から平成初期までの写真の整理術は、忙しくて几帳面じゃない私には苦手分野でした。

居間のアルバム、その一部。

それに対して、今やパソコンに保存し、手を握ればその中にすっぽり入ってしまう大きさのSDカードやUSBに全部収まってしまう想い出たち。ずいぶん手軽で身軽になりましたが、一旦収納場所であるHDDなどが壊れてしまえば、もう2度と会えないわけで、やっぱり危ういなあと思います。そして、どこからか出てきた息子のSDカード、息子はこの中身の思い出たちをちゃんとどこかにしまってあるのかなあ。今度息子に渡さなくてはと思っています。

息子のSDカードには、私の写真もわずかながら入っておりました。映画好きの息子との2人旅で真冬のUSJに行った時のものでした。渡辺俊幸さんの映画音楽コンサートがUSJ内の施設で開催されるのを聴きたい一心でしたが、残念ながら抽選に漏れ、けど、二人で出かけちゃえ!と、珍しく雪で遅延した新幹線で大阪へ。2005年のことでした。今思えば、貴重な「息子との二人旅」だったなあ、と懐かしく思い出しました。

というわけで、「謎のSDカード」に守られて残っていた15年前のオオバです。懐かしの2ショットをどうぞ(笑)。あ、隣は息子ではありません、念のため。