昨日の全校朝礼では、今週初めから実習に来ている教育実習の代表生が、生徒の皆さんにメッセージを送りました。
「何か熱中できるものを見つけてほしい」
「友達を大切に」
熱中するものについて、彼女は自身が入部していたギターマンドリン部のことを振り返りました。
ギタマンでの彼女たちの活躍・苦闘は、私自身も学年主任として見てきましたので、
彼女たちがそういう日々を土台にして自分たちで輝きを手に入れたことを思い出しながら、彼女の話を聞きました。
県大会だったでしょうか、「先生、優勝したーっ!!」と職員室の窓から皆で顔を出して報告してくれた日のことを思い出します。
強い絆で結ばれたメンバーでしたね。
同じ釜の飯、というか、合宿を重ね、練習に燃えた日々があったからこその結びつきでしょう。
「西遠では、必ずみんな輝くことができる」という言葉も嬉しかったです。
それぞれの個性を生かし、努力をし、それぞれの場所{部活・行事・様々な代表…)で輝いた彼女たち。
卒業式の答辞でも聴いた言葉でした。
輝いた自分、友達…実感から来るメッセージなのだと思います。
そして、「ともだち」について。
10代を共に過ごす、6年あるいは3年間の長い月日の中で得る友達は、本当に貴重です。
たまにしか会えなくなっても、共有した時間が支えてくれます。
教育実習生として母校に戻り、後輩たちに告げたメッセージは、
美辞麗句ではなく、彼女たちの本心から出ている言葉です。
だからこそ、後輩たちの心にも染み入るのでしょう。
昨日の全校朝礼を、校長という立場で聞きながら、
66回生の学年主任として辿った6年間を思い起こし、
そこから大きく飛翔して、それぞれの場所で今も輝きを放っている彼女たちを、
まぶしく感じていました。
大学4年生として過ごしている卒業生たちの中には、西遠に来ている5人の他にも、今どこかの学校で教育実習に励んでいる子たちがいます。
教育実習は、人生の大きな転機になる、得がたい体験の日々です。
我々教員にとっては、教育の世界に足を踏み入れる頼もしき後輩たちとの出会いの時でもあります。
教育実習に励む皆さんには、教育の現場で人生の先輩たちに教えていただきながら、大きく成長してほしいと思っています。