磐田市香りの博物館は、天竜川のすぐ東側、私の自宅からはほんの10分ほどで行ける、私にとって一番近い博物館です。
先週、秋野不矩美術館で、香りの博物館の『星野富弘 花の詩画展」のポスターを見て、展覧会を知りました。
最終日の今日、駆けつけることができて、幸運でした。
空から雨が落ち始めた日曜の昼。
今まで何度か訪ねた博物館ですが、駐車場がいっぱいになっていたのは初めて。
星野富弘さんの絵に会いに、たくさんの方が訪ねてきていたのです。
星野富弘さんは、中学校の体育の教師になってすぐ、模範演技中のけがで首から下の自由を失いました。
9年間の入院の間に、口に筆を加えて花の絵を描き始めました。
それらの絵が、たくさんの人の感動を誘うようになったのでした。
見舞ってくれたお友達へのお礼の手紙の余白を埋めようと絵を加えたのが始まりだそうですが、
その絵の優しさ、添えられた言葉の温かさに、とても惹かれます。
ゆっくりと一枚一枚の絵と言葉に触れ、心が清められるひとときを過ごしました。
荒い言葉で、いらいらした態度で、たくさんの人を傷つけてきたことを、星野さんの詩画の前で反省します。
私が花の名前に興味を持ち始めたのも、星野さんの絵と言葉からだったように思います。
今日も花たちにたくさん出会えました。
これから出会う花を見る時、私の心の中にまた星野さんの詩が一緒に甦るのだろうなあと、ふと思いました。