講堂朝会「オンライン学園祭で学ぶもの」

9月26日(土)の全校講堂朝会についてご報告します。

「オンライン学園祭」という初の試みに向かって、果敢にチャレンジしている全校生徒たち。そのチャレンジにどんな意味があるのか、スクリーンを使ってお話しました。

「21世紀型スキルの習得」を観点に入れた審査基準は、全部で4項目です。

評価観点1【思考の方法】

 研究テーマを理解して批判的思考を行い、課題の探究が行われているか

評価観点2【世界の中で生きる】

 研究テーマについて建設的な主題の捉え方ができているか 

評価観点3【働く方法】

 クラスの協力が見られる研究と発表か

評価観点4【働くためのツール】

 著作権について正しく判断し、オンラインHR展としての完成度が高いか

これら4つを審査ルーブリックにして、すでに8月にHR展を行う学年には提示してあります。各クラスでこの観点や評価の尺度をチェックしながら、HR展の編集作業を進めてくれたことと思います。準備が終盤を迎えた昨日、全校で、このルーブリックを再確認しました。HR展を行う学年以外の生徒にも、HR展の見方を理解してもらえたのではないかと思います。

学園祭で贈られる各賞についても発表しました。

上記の賞にプラスして、高校2年生の4クラスは英語ページの作成もしますので、「外国人審査員」による審査のうえ、最優秀クラスに「外国人審査員賞」が授与されます。

21世紀型スキルを習得できる学園行事として位置付けたこの学園祭で、実際にどんな力がついたと感じるか、私は生徒に問いかけました。その問いには、オンラインで行った「講堂朝会アンケート」で、生徒たちがそれぞれ答えてくれています。早速回答をくれた何名かの「学園祭でついた力」をご紹介しましょう。

☆どうやったら相手にわかりやすく伝えられるか考える力(中学2年生)

☆文章構成力と敬語などの言葉遣い(中学3年生)

☆調べる力とみんなと協力する力(高校1年生)

☆的確な指示をすることが大切だと学んだ(高校1年生)

☆Googleドッグスなどによって新しい作業の結果を記録する方法を学ぶことができた(高校2年生)

☆沢山ある伝えたい情報から、わかり易さを考えて取捨選択をする難しさを学びました(高校2年生)

☆コミュニケーション力や臨機応変な対応を身につけられた(高校3年生)

講堂朝会の中では、責任者にも一言ずつ発言してもらいました。

責任者たちは、それぞれの研究テーマと格闘する中で課題探究力をつけ、テーマに対する認識が改まったり、深くなったりした、と発言してくれました。 グローバル社会を生きる力として21世紀型スキルを身につけることとともに、研究テーマからの知識や学びを身につけることも大変大きいものです。人種差別や自然破壊、多様性や地元の問題点など、こんな真面目なテーマに正面から取り組む生徒たちであることを、私はとてもうれしく、頼もしく感じます。「今の若者は決して軽薄で浅はかなんかじゃありませんよ!骨のある10代が西遠にたくさんいます!」と声を大にして叫びたい気持ちです。

オンラインで発表する今回の学園祭が、私たちにとって大きな挑戦であるとともに、そこに挑んだ生徒たちの大きな成長にも確実につながっている手ごたえを感じた講堂朝会でした。いつもブログをご愛読くださる皆様、西遠生の活躍をどうぞ学園祭ホームページでご覧ください!ただいま、カウントダウン発信中です。