生徒の皆さんには、前期終業式で「10月11日は国際ガールズデーです」というお話をしました。今日10月11日は、国連によって定められた「国際ガールズデー」です!
女の子の権利のために立ち上がった人、というと、私はやはりマララ・ユスフザイさんを思い浮かべます。国際連合広報センターのホームページには、マララさんのインタビュー(2017年)と歩みがまとめられています。ぜひお読みください。→こちら
西遠では、中1から高2までが毎年「女性の生き方を考える作文」を書くことになっています。身近な女性にインタビューしたり、新聞記事や本から題材をとったり、世界の女性・日本の女性の自伝や評伝を読んだり。マララさんの本もその中の一冊です。秋休み、まさにこの課題を格闘している生徒も少なくないでしょう。この作文は、クラス予選を経て、「女性の生き方を考える弁論大会」へとつながります。また、5年間書き溜めた作文は、高校3年生の春、自身の「歴史」として振り返り、一本の論文にまとめられます。様々な観点から「人として、女性として、いかに生きるか」を考えた6年間で自身はどう成長したか、大事な振り返りが行われます。
女子校で過ごす3年間または6年間は、自分に素直になり、飾らない自己と向き合える時間です。思いっきり自分の可能性を試し、新たな自己と出会う時間でもあります。かけがえのないこの時間を、生徒一人一人が大切にし、出会いも挫折も苦しみも、すべて前向きにとらえてほしいと心から思います。
国連広報センター所長の根本かおるさんは、国際ガールズデーに寄せて、「女の子たちは、世界を変える先頭に立っています。『I wish 私は〜と願う』という他人への期待や希望を、『I will 私は〜する』という自分が担い手になる能動的な姿勢に変えて。」と、国連の短い動画を紹介しました。「 I will 」は、まさに「未来を拓く」という西遠の教育目標に通じます。
子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会を実現するために世界70カ国以上で活動する国際NGO「 プラン・インターナショナル 」では、国際ガールズデー2020として「THINK FOR GIRLS~コロナ禍の女の子たちのために私たちができること」を掲げ、途上国の女の子の置かれた状況を考えようと呼びかけてています。
HUFFPOSTでは「国際ガールズ・デーに観たい映画・ドラマ5選」を紹介しています。→こちら 5作品のトップには、第91回アカデミー賞の短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した「ピリオド -羽ばたく女性たち-」が紹介されています。恥ずかしながらこの作品の存在を私は知りませんでした。インドの女の子たちが置かれた状況を取り上げたドキュメンタリーです。ぜひ見てみたいと思いました。
世界の女の子の実情を知ること、自分の未来をどう築くか考えること‥‥西遠の生徒の皆さんにも、国際ガールズデーの今日、ぜひ知識を深め、視野を広げて、自身の考えをまとめてほしい。 学園祭の直後だからこそ、この国際ガールズデーは西遠生のステップアップにもつながる日だと思います。