高校1年生は、10月31日(土)の3,4時間目、「職業を識る」というキャリアプログラムに臨みました。
浜松ロータリークラブ様のご協力をいただき、毎年高校1年生がロータリーアンの皆様やそのお仕事先の皆様から、「職業」「仕事」「社会」について学ばせていただいています。今年もたくさんの企業の方々がこのプログラムへのご協力の名乗りを上げてくださいました。 コロナウィルスがいろいろと取り沙汰される中での開催にもかかわらず、学園に快くご協力くださいました浜松ロータリークラブご会員の皆様のご厚意に厚く感謝申し上げます。
今年度は、9社の皆様にご来校いただき、それぞれ2回のご講義をお願い致しました。生徒たちは、1人が2つの講座に参加し、異分野の職業について学ぶことができます。既に意中の仕事がある生徒もいれば、あまり職種を知らない生徒たちもいます。15歳16歳と言えば、まだまだ社会を見渡す目は育っていません。そうした中で、地元を支える様々な企業の皆様のお話を聞けることは、生徒の視野を広げ、生徒に様々な発見をもたらす機会になります。そして、私たち教員にも、大変有益な学びの時間になっています。
それでは、今回の「職業を識る」の各教室をのぞいてみましょう。
(株)蓮池設計様
様々な水道設計のお話をしてくださった(株)蓮池設計の蓮池様、角皆様。ちょうど私がお邪魔した時には、「生活にちょうど良い水圧」のお話をしてくださっているところでした。日頃当たり前に思っている私たちの「水」環境を、こうして管理・設計してくださるお仕事があるということは、生徒たちには大きな発見です。殊に、HR展で「水」を研究した星組の生徒にはとりわけ興味深い内容だったことでしょう。
浜松いわた信用金庫様
合併して県内で一番大きな信用金庫となった「浜松いわた信用金庫」から倉田さまがお越しくださいました。金融機関には、西遠の卒業生も大学卒業後たくさん就職しています。身近な信用金庫さんですが、実際に金融機関ってどんな仕事をするのか、知らないことも多くあります。具体的な内容を知る機会、生徒はとても熱心に聞いていました。
池戸電機(株)様
太陽光発電に携わる「池戸電機(株)」の社長池戸様は、西遠のPTA会長も長く務められた方です。(この写真を見て、「あ、池戸会長さんだ!」と懐かしく思う卒業生や保護者の方も少なくないでしょう!)気さくなお人柄で明るく進められたお話の中には、現在の浜松の産業や環境を巡る課題などもたくさん盛り込まれていて、生徒たちは、世の中に出ることの厳しさ、これから社会に出ていくときにどんなことを考えていくべきかなど、とても大事な視点を学ぶことができました。
(株)JTB浜松支店様
いつもオーストラリア研修などでお世話になっているJTB浜松支店さん。今日は、西遠を担当している櫻町さんと、卒業生の藤田さん(在学時は友情編集委員)が講義をしてくださいました。オーストラリアから来たお友だちに浜松を案内するプランを、グループごとに発表。旅行業に就く時、「地元を知る」ということがいかに大事かを教えていただきました。「藤田先輩」から、練ったプランを誉めてもらったグループ、とっても嬉しそうでした。
(有)上池自動車学校様
(有)上池自動車学校様は、「交通」を教育するというお仕事です。中原様、佐塚様、平石様のお三方でご来校くださいました。実際に自動車学校で使用している教材の上映で交通安全を学んだほか、大きな機材を運び入れて自転車の安全な走行を体験したり、さらにこれをかけると酒に酔った状態になるという眼鏡で歩行体験をさせてもらったり、様々な角度から「安全」について学ぶことができました。卒業生の平石さん(在学中はバレー部)も、後輩に優しく指導してくれました!
中部電力パワーグリット(株)様
中部電力さんといえば、暮らしの安心安全を守る仕事。その中でも「中部電力パワーグリット」様は、電力の安定供給を行なっています。中村様、女性社員の中村様、水野様の3名がお越しくださいました。豊富な資料をお配りいただき、お二人の女性が、就職までの道のりや入社の動機、様々な業務内容などをお話してくださいました。女性のキャリアという面から職業を学ぶことができ、生徒はみな熱心に聞いていました。
(株)ヤタロー様
(株)ヤタロー様は、佐藤様、卒業生の川合様がお話してくださいました。ヤタローさんと言えば、西遠レストラン。生徒にはおなじみの企業です。卒業生の川合さんには、学園祭のメニューなどを決める際に食堂部の生徒も毎年お世話になっています。実際に食品を扱う仕事に興味を持っている生徒も多く、みな興味を持って聞いていました。ちょうど私がお邪魔した時にお話くださっていた佐藤様の自らのキャリアのお話、とても興味深かったです。
トクラス(株)様
住宅設備機器の製造販売のお仕事をしていらっしゃるトクラス(株)様からは、森下様がご来校くださいました。業務内容をご説明くださった後、システムキッチンや床の色をどう決めていくのか、パソコンを使って、様々な色を試してみました。生徒たちは、白やピンク、紺色など次々変わるスクリーン上のシステムキッチンの色に歓声を上げ、床の色との組み合わせに納得したりびっくりしたり。身を乗り出して参加していました。
浜松労災病院様
浜松労災病院さんは、西遠の一番近くにある総合病院です。佐藤様、天野様はお二人とも看護師として勤務していらっしゃいます。病院で働く様々な職種について、さらに看護師としての仕事、キャリアアップ、地域との連携、命についてなど、幅広く、深く教えていただきました。卒業生の天野さんは、ご自身が亡きお母様から看護師を勧められたことなど、西遠時代から現在までをお話しくださり、そのお話は生徒たちの心に強く響いていました。天野さんは、私が新米教師時代の教え子です。笑顔がチャーミングな生徒でした~!頑張っていらっしゃる姿に再会できて、私自身もとても嬉しかったです!
9つの企業・団体の皆様、そしてRCでこの取りまとめをしてくださいました杉浦様、このたびは誠にありがとうございました。全ての教室に張り付いて聞いていたい内容ばかりの授業でした。数分ずつしか滞在できなかったため、ここでは浅薄な紹介しかできませんことをお詫びします。
生徒たちがこの日の学びをきっかけに、未来に向かって力強く歩み出せることを信じています。未来の自分を考えるこうした時間を、これからも有効に持っていきたいと思います。