中学1年生は、生活会館で今、お作法を学んでいます。
新型コロナウイルスの感染防止のために、今年度の「入寮」が例年のように実施できなくなってしまいました。宿泊を中止し、お作法を学ぶことに特化して、1年生後期の作法指導が始まったのです。
1年生が今回学ぶのは、紅茶とケーキのいただき方、すすめ方。お盆の上には、ケーキ皿とカップ&ソーサー。感染防止対策上、残念ながらケーキと紅茶は今回ありません。それでも、生徒たちは、先生や指導生の高校1年生から基本の所作を真剣に学んでいました。
中学1年生には、「入寮指導生」として作法指導に臨む高校1年生のお姉さんたちが、とてもエレガントに見えます。お姉さんに優しく教えていただきながら、練習に励む生徒たちでした。
場所を2,3階に移して、「玄関での作法」を教わるのも、1年後期の大事な作法メニューです。手土産を持ってお宅を訪ね、旅行土産を渡して玄関先で失礼する、という場面設定で、まず、指導生が見本を見せます。
先輩の堂々とした所作を、中1は食い入るように見学しています。この後、一人一人実践です。頭でわかっていても、緊張も手伝って、なかなかスムーズに進まないものですね。お礼の言葉はどうだったかな? お土産の手提げ袋はどうするのかな?
指導生が両側に立って、1年生の所作を優しく指導してくれるので、1年生は安心して作法の練習に励むことができます。
宿泊はしないけれど、実は、「ベッドづくり」もちゃんと練習します。菊組は昨日放課後、ベッドメイキングを教わりました。
最初はぎこちなくベッドを整える中学1年生ですが、何年か後には「指導生」として下級生を指導する側になります。一回一回の実践が、生徒たちを大人へと育てていくのですね。
藤組は、来週早々にベッドづくりを行います。宿泊は伴わない形だけれど、西遠の心と行いの教育は、このように粛々と実施されています。