アメリカ合衆国の次期大統領を選ぶ選挙は、日本時間の今朝、ジョー・バイデン氏の勝利を一斉に報じました。これで、ジョー・バイデン氏が大統領に、そして、女性初の副大統領にカマラ・ハリス氏が選ばれたということになります。
4年前、ヒラリー・クリントン氏が大統領選に敗れた時、「ガラスの天井は今回も破れなかった」と報じられました。「ガラスの天井」とは、企業や組織、政治の世界などでの女性のキャリアを阻む障壁という意味の比喩表現です(今では、男女関係なく使われるようです)。
そして、今日、カマラ・ハリス氏が女性として初めて副大統領の座に就くことになり、「ガラスの天井が破られた」と、アメリカでは各会が祝福していると言います。
カマラ・ハリスさんの今日の演説は感動的でした。アメリカ国民に、アメリカの女性に向けられた演説ですが、日本人の私まで涙が出るほど、勇気づけられる演説でした。
参政権のために女性たちは戦いつづけ、100年前に合衆国憲法修正第19条が成立、55年前には投票権法が成立しました。そして2020年、新たな世代の女性たちは、投票して自分たちの意志を表明するという基本的な権利のために戦い続け、一票を投じました。
HUFFPOST 生田綾 2020年11月08日 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5fa74c16c5b6f21920dc7d92?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter より抜粋
私は最初の女性副大統領かもしれませんが、最後ではありません。今夜、この瞬間を見ているすべての小さな女の子たちは、ここが可能性に満ちた国であることを知ったからです。
HUFFPOST 生田綾 2020年11月08日 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5fa74c16c5b6f21920dc7d92?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter より抜粋
BBCニュースのサイトでその勝利演説を聞くことができます。5分ほどの演説は、とても力強く、民主主義のあるべき姿を述べ、これからの時代を担う女性たちへの讃歌と言える内容でした。→こちらからぜひ聞いてみてください。
ガラスの天井が一つ破られた今日。誰にも不可視の障壁はあるけれども、それを破る努力が無意味ではないことを、私たちは知りました。新しい時代が始まった、そんな気持ちです。