夏空のもとで

帰りがけに見上げた空がきれいな水色だったので、
駐車場までの道をのんびり空を見上げながら歩きました。

「愛の灯像」と夏空。

夏休み前の授業納めの式で、生徒たちに、「8月には3回サイレンが鳴ります。いつか分かりますか?」と尋ね、次のように訴えました。
「8月は平和について考える月です。8月6日、9日、15日のサイレンの意味をかみしめてください。」
殉難学徒たちを思い建立された「愛の灯像」を見上げ、
後ろに広がる大きな青い空を見ていると、
戦争の虚しさ、そこで失われた尊い命について、
思いを巡らせずにはいられません。
夏休みの間の3回のサイレンを、生徒たちも心して聞いてくれるでしょうか。
そんなことを考えながら、正門を出ました。
正門横の百日紅(サルスベリ)の木を見上げました。
いろいろなところで百日紅が咲いているのを見ていますが、
西遠の百日紅の開花は遅いのです。
まだかな、と思いながら見上げると、
白い花が。

これから白い花が100日楽しめるのかなと思うと、嬉しくなります。
東の角にあるピンクの百日紅の方は、今日現在まだ開花していませんでした。
のんびり空を見上げ、空の青さを楽しんだり、平和や命について考えたり、百日紅の花に一喜一憂したり…。
こうした時間が限りなくいとおしく感じられた夏の夕暮れでした。