今朝は8時から始まった広島平和式典の中継を家族で見ました。
8時15分には、地元のサイレンとともに黙祷をしました。
数年前までは、我が家の愛犬がサイレンに合わせて遠吠えしたものでしたが、
今は、静かにサイレンが響き渡る中での黙祷です。
広島市長の平和宣言では、72年前の8月15日を想像させる言葉が続き、胸が苦しくなるような気持ちを覚えました。
こうした想像力が、今の私たちには圧倒的に不足しているのかもしれません。
市長は、「今、核兵器を持った為政者たちがいる限り、この光景はあなたの身に起きるかもしれない」と静かに警告したのでした。
重く受け止めねばならない「警鐘」です。
続いて、小学生2人による言葉もまた、心に響くものでした。
「平和を誓う街、平和を考える街、未来を考える街」それが広島だという言葉に、
広島で育つ彼らの凛とした覚悟と決意を感じ、
広島を訪ねなければという思いに駆られました。
NHKでは、この平和式典の後に、原爆投下直後の広島を描いた絵や手記を紹介する短い番組を流しました。
被爆者の方々が、その目で見た地獄絵のような光景を絵筆に込め、文章にした記録です。
こうした番組を、生徒たちにも見てほしいと思いました。
最初に「圧倒的に不足している想像力」と書きましたが、それらを補うために、こうした番組があるのではないかと思ったのです。
酷暑の日曜の原爆忌。
想像することの大切さを今静かに感じています。