三が日、ほとんど家から出ずに過ごしました。娘の帰省もなく、お年始も辞退致しましたので、ずっと「ステイホーム」状態です。行きたかった映画もありましたが、高齢の両親もいる身ゆえ、やはり感染予防のために三が日は家にいることにしました。
昨日・今日と、茶の間ではずっと箱根駅伝にチャンネルが固定されていましたので、私は自室の片づけをしながらBSで歌舞伎を見ていました。新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』です。昨日は気づかず、見ぬまま終わってしまいましたが、今朝は後半を結構な時間見ることができました(作業の手が何度も止まりました)。
歌舞伎は、江戸時代から時代の流行に敏感であったと言われていますが、ナウシカまでが歌舞伎になるとはびっくりですね。あの音楽も和楽器で演奏され、青い衣を着たナウシカが気品あるいでたちで舞台に登場すると、「よ!待ってました!」と声を掛けたくなるほどでした。こうした歌舞伎界の挑戦は、カッコいいなと思います。
ナウシカ、と言えば、スタジオジブリが数々の作品の場面写真を公式ホームページで公開してくれているのをご存じでしょうか。コロナ禍にある人々に元気をくれる粋なプレゼントは、9月から12月まで続き、合わせて1000枚以上の静止画がホームページからダウンロードできます。プロジューサーの鈴木敏夫さんから「常識の範囲でご自由にお使いください。」というメッセージもついています。ここまで書かれて、まさか悪いことに使う人はいないですね。大人の対応だなあと感激しながら、私もありがたく年賀状に使わせていただきました!ジブリさん、ありがとうございます。コロナでつらいことがたくさんあるけれど、こういう素敵なことに出会えると、心があたたかくなりますね。
さて、紅白歌合戦も、今回は「無観客」という形で行われましたね。歌手の方々はやはりお客さんがいないことを残念に思うでしょうが、テレビ桟敷の側としては、 その分くだらない演出が減ってじっくり歌を聴けた気がします。特に、松田聖子さん、松任谷由実さん、玉置浩二さん、福山雅治さん、MISIAさんと続いた最終盤の盛り上がり! 名曲続きで感激しました。例年、帰省した娘と二人で見るのが恒例だったこの11時台(両親はもう寝てしまいます)、今回は一人で見ていましたので、白組の司会の大泉洋さんの「この紅白を今年は一人で見ている人もいると思います」という言葉には、思わずほろりとさせられました。自分ももちろんその一人でしたが、大学などに通う卒業生の中には浜松に帰省できずに一人で見ていた人が少なからずいるんだろうな、と思ったら、泣けそうでした。
三が日に大河ドラマが放映されるのも異例のことですね。「麒麟がくる」はコロナによる中断のため、2月まで続く関係で今夜も放送がありました。今までの大河ドラマでは何度も明智光秀は登場しましたが、明智光秀の生涯はあまりクローズアップされていなかったので、大河ドラマファンの私も、彼の奥様がこんなに早く亡くなっていたことは全く知りませんでした。この後、どのように「本能寺の変」が描かれるのか、あと1か月ハラハラしそうです。
というわけで、ステイホームの三が日が終わろうとしています。明日から学校に出勤いたします。生徒の皆さんは、残った宿題と格闘? 残り少ない冬休みをどうぞ有意義に過ごしてください。