西遠の学園祭HR展は半年をかけて行う「課題探究型学習」です。中学3年生から始まるこのHR展に向けて、中学1年生もその壮大な道のりの最初のステップを歩んでいます。
中学1年生は、昨年暮れ、「掲示コンクール」を行いました。日本の伝統文化について、一人一人が分担して調べた内容を発表し、その中からクラスのテーマを選んで、さらに深く調べ、見た人に分かりやすい掲示にしていくのです。
これは、昨年12月19日の当ブログ紹介した1年菊・藤組それぞれの最終準備の様子です。今年は、コロナ感染防止を第一に考え、細かい協同作業を減らすなど作業が密にならないように昨年までよりも制約を増やしての準備となりました。
この日の夕方までかかって完成させた掲示は、先生方によって審査されました。工夫や見やすさ、テーマをしっかりと説明しているかなどを審査します。私も、冬休みに入って誰もいない1年生の教室で審査をしました。
菊組「日本の伝統行事」
藤組「神道」
日ごろあまり興味も抱かないようなテーマに、2クラスそれぞれが挑みました。こうしたテーマに触れることが、日本文化理解に繋がります。自分たちの暮らしている風土をしっかりと考えること、人々の生活に根差す風習などを理解して、海外に行った時にきちんと説明できること‥‥西遠にいる間にも、そういったことが確実に求められます。
掲示の作り方、吊り下げ方、並べ方、色合いやデザイン、文字の大きさなど、初めてクラスみんなで一緒に考えて行う学年行事は、やがてHR展を行う時の大事な基礎となります。
審査の結果、ロッカーを使ったり、吊り下げ掲示にも工夫して色の統一性や美しさのあった菊組が、最優秀となったとのことです。
菊組さんは、協同で作業した内容がすっきりとまとまっていました。藤組さんも、難しいテーマに挑んで頑張りました。私は、黄緑色の画用紙の四角を組み合わせて日本地図を作ったデザイン(下左の写真)が気に入りましたよ。
HR展までの道のり、その第1のステップを着実に踏みしめた1年生たちです。