高校3年生、登校再開

今日から高校3年生の登校が再開しました。やはり最上級生が返ってきた学園は、活気がちがいますね。正門で久々に会う高3生たちの姿は、どことなく大人びていました。朝の送迎の車の台数も激増(笑)、久しぶりに見るご家族のお車が懐かしかったです。

5時間目、高校3年生は講堂で理事長先生の講演に臨みました。

理事長先生は、研究者として歩まれたご経験から、毎年、卒業間近のこの時期に、学問の入り口に立つ高3生に大事なお話をしてくださいます。「追求を続けること」「点と点を線でつなぐこと」「時間を意識すること」この3点を生徒たちに伝える理事長先生のお話を聞きながら、私はいつも「学問」の道の険しさとその険しい道を歩む方への敬意を噛み締めます。高校の課程を終えた時点で見ると、はるか遠いところにある「全人類が知ってきたすべての知識」の円の縁(ふち)。そのはるか彼方の縁に向かってひたすら研究を続ける「学問の道」。ある一点に向けて研究を続け、だんだんと縁に近づき、やがて縁がほんの少し膨らむ、それが人類の「未知」に触れることだと…。こういうお話を理事長先生から聞くことができるのも、とても幸福なことです。高3生の心に響いたものがきっとあったことでしょう。

2月の家庭学習期間中、受験勉強などで登校して、偶然会えた友だちと再会の喜びに沸く姿を何度か見ました。 河津桜の下で記念写真も撮りました。この時はまだ、花の初めの頃でしたね。

今日は、雨上がりの河津桜の向こうに、下校する高3生の姿がありました。

こうして友と談笑しながら帰る日々も、あと1週間ですね。瞬間瞬間が愛おしい、そんな高校3年生たちです。