高校生は、本日の土曜プログラムで大いにオンラインを利用して学びました。高校1年生は、スコラ浜松さんと毎年行っている「ピア・エデュケーション」をオンラインで実施。高校2年生は、働く魅力を識る」をオンラインで開催しました。
高校1年生の「ピア・エデュケーション」は、 毎年、浜松医科大学の学生さんを中心とした団体「スコラ浜松」の皆さんが西遠を訪ね、大学生と女子高生とで学び合う、新しい形の性教育のプログラムです。今は看護師として第一線で活躍している本校卒業生の山下さんが、浜医時代にこの活動に携わり、母校西遠とを結びつけてくれました。そうして2013年から始まったこのプログラム、今回コロナウイルスの感染拡大を受けて、初めてオンラインでの開催となりました。
1クラスを5グループに分けて、それぞれの教室からズームで「スコラ浜松」の皆さんとつながりました。女の子が約40年間も付き合わなくてはいけない「月経」について、スライドを使った説明が始まります。親しみやすい説明に、時々教室には笑い声もあがりました。グループに分かれた分科会では、生徒の相談に大学生が「私もそう。同じだね!」と共感してくれたりして、和やかな雰囲気の中で、大切な学びを深めることができました。
「スコラ浜松」の皆さんには、オンライン開催に向けた打ち合わせにも快く応じてくださり、準備を進めてくださいました。ありがとうございました。
そして、高校2年生の「働く魅力を識る」には、ズームで4名の卒業生が登場してくださいました。
- ポルト・ド・ポルト経営の斎藤さん
- ライオンにお勤めの服部さん
- 資生堂にお勤めの小原さん
- スズキ自動車にお勤めの川崎さん
クラスごとに2時間でお2人の卒業生からお話を伺うことができ、社会に出て働くということの意味を生徒たちはじっくり考え、現在の高校生活の中で何をすべきか、大いに刺激を受けることができたようです。
生徒から質問の手もあがりました。それに対する卒業生の皆さんのアドバイスに、生徒がハッとさせられる点もあったように思います。先を焦って最短の道を探すのではなく、今充実した日々を過ごすこと・好きなものを諦めないことの大切さ。高校3年生になろうとする今だからこそ、心にしみるアドバイスだったことでしょう。
私も教室の後ろで一緒に視聴しながら、卒業生の皆さんがそれぞれに強い意志や仕事への情熱を持って生活されていることを感じ、頼もしく思いました。そして、西遠時代にどんなことを考え、どんなことを実践していたのか、今振り返って西遠時代とはどんな意味を持つのかも聞くことができました。女子校だからこそいろいろな体験を積めること、今がとても恵まれた環境であることなどを力説する卒業生に、生徒たちが引き込まれて熱心にペンを走らせている姿を見て、「未来を拓く女性」からのバトンが今、現役の西遠生に渡されているんだなと思いました。
いつか学園に直接お招きして、対面でお話を伺う機会があったら、もっともっと深いお話をしたいな、と心から思いつつ、コロナ禍にもかかわらずこうして学びの機会を得られたことを大変幸せに思いました。齋藤さん、服部さん、小原さん、川崎さん、今日は本当にありがとうございました。
西遠では、新年度から一人一人がICT端末を持ち、学びを進めます。こうしたプログラムが今後もっともっと進化できることを想像した一日でもありました。