浜松の紅葉は、温暖な土地ならではのゆっくりペースで進みますが、
直虎で有名になった井伊谷の龍潭寺あたりはそろそろ見ごろではないかなと、
今日は母と紅葉詣でに行ってまいりました。
龍潭寺本堂の上には、青い空が広がっていました。
小堀遠州のお庭。
紅葉のグラデーションがきれいでした。
お寺でお掃除をしていた女性が「今年は結構暑かったから、まだまだ青いです」とおっしゃっていました。
紅葉の盛りにグッドタイミングで訪れるというのも、至難の業ですよね。
それでも、美しく色づいた木々に心洗われる思いでした。
せっかくここまで来ましたので、大河ドラマ館にも3度目の入場。
こちらで仕事をしている卒業生のFさんには会えませんでしたが、
同窓会の二橋先生と出会いました!
3度目の館内には、ドラマのクランクアップの映像も流れていて、「おんな城主直虎」もいよいよ佳境なのだなあとしみじみ。
そして、そこから、もう一つのお寺に足を伸ばしました。
それは、「満点星の庭」で知られる長楽寺です。
満点星と書いて、ドウダンツツジと読みます。
龍潭寺と同じく、小堀遠州作のお庭と言われています。
父に「今頃きっとドウダンツツジがきれいだぞ」と言われ、
気賀の観光案内のおじさんにも「今月中が見ごろですよ!」と言われ、
それでは足を伸ばしましょう、と車を進めました。
実は、私が長楽寺を訪ねるのは2回目です。
1回目は、今から30年以上前。
西遠の教員になって2年目の夏、中学生徒会の夏の合宿に、顧問の白谷先生につき従って、同行したのでした。
あの頃は、ドウダンツツジが有名なお寺だなんて知らない無知な私、庭をゆっくり見た覚えすらなかったのでした。
20代前半、どうして風情あるお寺や縁起に関心がなかったのだろうと、今さらながら反省します。
しかも、好きな木であるドウダンツツジで有名なお寺なのに、足を伸ばそうともしなかった30数年の年月にも、怠け者だったなあとつくづく反省です。
あの頃、一緒に合宿に行った少女たちは、今頃元気にしているかしら。
白谷先生もお元気でしょうか…。
そんなことを想いながら、30数年ぶりに長楽寺を訪ねたのでした。
小さなお寺ですが、あ、この廊下、この奥のお部屋に泊まった…といろいろ思い出しました。
が、それ以上に、お庭の素晴らしさに心奪われました。
奥のお部屋に向かうと、真っ赤なドウダンツツジの色が目に飛び込みました。
庵主様に光る岩のこと、梅のトンネルのことなどを教わりながら、ゆったりとお庭を眺めました。
そのあと、庭を散策し、今度は上からドウダンツツジのお庭を見降ろします。
さながら「素敵な小旅行」気分です。
ドウダンツツジの燃えるような赤が、本当に見事でした。
庭の上までのぼると、遠くに浜名湖も見えました。
二つのお寺を訪ねて、紅葉を堪能でき、昔の自分ともしばしの間向き合うことができた日曜日。
魂のお洗濯ができた気が致します。
明日から新しい週がまた始まります。
11月も終盤。
29日のロングディスタンスウォークで、姉妹ピア活動も高3のリーダーから高2の新リーダーへとバトンタッチとなります。
勉強に追われている人、
悩みを抱えている人、
元気が出ない人、
・・・そんな生徒も、新たな気持ちで明日登校してくれるといいなと心から願っています。