今日は、浜松市立高校の吹奏楽定期演奏会にお招きいただきまして、その素晴らしい音色を聴かせていただくことができました。徳増先生ありがとうございました。感染防止対策を万全に施しての開催は、大変なご苦労であったことでしょう。関係者の皆様のご努力に心より敬意を表します。
バトントワリングの県大会に役員として参加させていただいていた時には、マーチングバンドの演奏をいつも見せていただいていましたが、アクトの大ホールでその演奏を聴かせていただくのは初めてでした。コロナウイルスによる不自由な活動の中でも、前向きな言葉を探し、練習に励み、演奏に魂を込めた皆さんの演奏は、力強く、そして明るいものでした。
音楽は想い出と共にありますね。第2部で演奏された「栄冠は君に輝く」は、朝ドラの「エール」ですっかりおなじみの曲となりましたが、私にとっては、はるか昔、浜松商業が甲子園で優勝を飾った時に歓喜の中で初めて意識した曲でした。市立の皆さんの演奏を聴きながら、心は数十年前の高校3年生の4月にタイムワープしていました。選抜甲子園の決勝の日、私たちは身体計測などで登校していましたが、優勝の瞬間、なぜか校舎のあちこちから歓声が沸きました。今は亡き小学時代の同級生がナインとして出場していた私には、忘れがたい甲子園です。思えば、私の高校3年生は、「栄冠は君に輝く」と共に始まったんだなあ、と今更ながら懐かしく感じました。
音楽を奏でる部活、体力と技で勝ち抜く部活、静の世界に浸る部活‥‥様々な部活動が今年度も、コロナの制約の中で動き出します。西遠の部活動はもちろん、全国の中高生の部活動が、少しでも前進し、10代の心と体を大きく成長させてくれますように‥‥そう願うばかりです。