昨日1時間目に行われた「還暦教員講演会」では、
次の5名の先生が講堂の舞台から全校生徒に向けて、心のこもったメッセージを伝えてくださいました。
松山福太郎先生
三井健一先生
大杉友子先生
鈴木由紀子先生
影山静雄先生
生徒の皆さんの心に響いた先生方の言葉は、
人生の先輩からのメッセージとして、
私の心にも深く刻まれました。
「公式ブログ」にも、昨日市川教頭先生がこの講演会の模様をアップしてくれました。
そちらもどうぞご覧ください。
5人の先生全員のお写真、あります! →こちら
自分の中にあるマイナスの感情を、人は「知性」「理性」でプラスに変えることができる、と松山先生。
そしてそのためには「言葉」が重要であるというお話には、強く共感しました。
豊かな言葉を持つ人になりたいと思いました。
三井先生は、大学時代を広島で過ごし、平和について深く考える機会を持ったというご自身の体験を話してくださいました。
西遠に赴任して驚いたのが「殉難学徒慰霊歳」だったと言います。
平和や生命の尊さを学ぶ西遠の行事を大切にしていかなくてはならないと改めて感じました。
卒業生でもある大杉先生、中学時代に食卓でご両親に「典雅・荘重」のことを話した時、お父様が西遠の校訓に感心しきりだったことから、西遠の校訓の素晴らしさを知ったと言います。
先生の母校への深い愛に満ちたお話を聞き、「校訓と建学の精神を大事にしていく」という使命が自分に託されたのだな、と感じました。
由紀子先生は、「少年の日の思い出」や「故郷」など何十年も教科書に掲載されている小説を挙げ、≪変わるものと変わらないもの≫についてお話してくださいました。
自分が習った時の魯迅作「故郷」の挿絵を久しぶりに見ました。
あの絵は、「スーホの白い馬」の赤羽末吉さんの絵だったのですね。
絵の持つ力の大きさを改めて感じました。
そして、50年前と同じ教材が教科書に載り、それを教わることができるのは、70年余平和が続いているからだという事実にも、心を強く動かされました。
最後に登場されたのは、中学教頭の影山先生です。
「おんな城主直虎」の地である井伊谷にお住まいの影山先生の郷土愛あふれるお話に、つい先日訪れたばかりの龍潭寺のことも思い出しました。
古墳時代前期の古墳もあり、そんな地で育ったことが、先生を歴史の先生に成長させたのかな、と思いました。
井伊谷が舞台の大河ドラマもそろそろ佳境、ぴったりの時期の井伊谷のお話でした。
昨日は、朝、2年月組の退寮式もありました。
代表者の感想発表にも、指導生の感想にも、そしてリーダーの挨拶にも、長く入寮主任を務められた大塚はる子先生への感謝の思いがこもっていました。
大塚はる子先生は、昨日入寮した彼女たちの「洋食のマナー」の指導をもってその任を終えられたのです。
最後に教えていただいた2年月組の生徒たちは、自分たちが「今ここにいる」ということの重さを感じたことでしょう。
それは、きっと「西遠の歴史」の瞬間に立ち会った重みでもあろうと思います。
長い間生活会館の入寮という「西遠の魂」とも言える部分を担ってくださった大塚先生に、私もまた感謝の思いでいっぱいです。
全校生徒には来年3月にぜひご挨拶をお願いします、と大塚先生にお伝えしてあります。
大塚先生、本当にありがとうございました。
人生の大先輩から受け継いでいくことが沢山あります。
自分はまたそれを受け継ぎ、次の人へと伝えていけるのだろうか、
その力量を持たねばというプレッシャーをひしひしと感じた一日でした。