先輩から学ぶ ~中学講堂朝会の感想より~

今、5月29日の中学講堂朝会の集会記録を読んでいます。2,3年生からはデジタルで、1年生からは「集会記録用紙」で提出されました。

中学生に講堂朝会でお話したのは、「西遠と戦争」についてでした。5月8日の高校講堂朝会で「戦争と平和」について話した私の訓話に対し、高校生たちが書いてくれた集会記録を、中学生に紹介しました。中学生は、間接的に「上級生から学ぶ」ことになったわけです。これも中高一貫だからこそできることですね。(この日の講堂朝会の内容や紹介した集会記録は、こちらからお読みいただけます。)

今日は、高校生の先輩たちの感想を聞いた、中学生の感想を少しご紹介します。

  • 今日、校長先生が先輩方の作文を発表してくれました。どの先輩の作文も、私が考えられなかったこと、知らなかったことが書かれていて、とてもすごいと思いました。(中学1年)
  • 私が勉強になったことは高校生の集会記録です。中学生は高校生の作文や集会記録を聞くことはあまりありませんので、とても新鮮でした。高校生になると内容や言葉が難しくなるので知らない言葉がたくさんありました。戦争も県から国、国から世界へと幅が広くなっていきます。だから、知識がとても増えると思います。私は文章を上手にまとめることが苦手です。でも今回高校生の集会記録を聞いたので、それを参考に作文を書いていこうと思います。(中学2年)
  • 先輩方の集会記録を、校長先生が紹介してくれたとき、先輩方は、こんなふうに書いているんだと思ったりしました。私も、1年生のとき平和の作文を書くとき、曽祖父が戦争体験者なので、お話を聞いたりしました。私がお話を聞いたとき、曽祖父は、悲しい顔をしていたのを思い出しました。だから、戦争のときは、ほんとに悲しいこともあったり、たくさん苦労したんだなと思いました。西遠に入ったからこそできる体験なんだなと思いました。私は、校長先生から生活ノート、記録ノートの話を聞いて、去年の分の生活ノートと記録ノート、挟まないといけないなと思って家に帰ってからファイルにはさみました。今年から、パソコンで、生活記録を書いたり、読書記録を書いたりしないと行けないので、ノートではないけど、毎日しっかり記録したいなと思いました。これから、ノートではないけど毎日過去の自分に振り返ったりしながら生活していきたいなと思いました。(中学2年)
  • 高校生の集会記録で「昔の集会記録を見直している」というのが紹介されて私も集会記録を見直したいと思いました。何かを聞いた瞬間とあとから考えてみた気持ちが変わっているかもしれないからです。あとから振り返ってみると、なにか別のことを感じて考えることができることはとても楽しくて、素敵なことだと思います。人と意見を交わし合うのも大切だと思いますが、昔の自分と今の自分とも意見と感じ方を比べてみることも大切にしていきたいです。(中学3年)

高校生の皆さん、あなたの後輩たちは、こんなに純粋に先輩たちの感想を受け止め、西遠で学んでいく決意を新たにしていますよ。先輩から後輩へ、形にはならないものだけれど、確かに何かが受け継がれていくのを、こうして集会記録を読んでいると感じます。西遠の財産だと思います。

今回、集会記録には、平和について自分の考えをしっかりまとめた生徒もいましたので、いずれまたご紹介したいと思います。