本日6月11日は、「学校図書館の日」だそうです。皆さん、ご存じでしたか?
というわけで、西遠の図書館に足を運んでみましょう。
自動ドア(現在、コロナ対策のため、開けています)をくぐると、古めかしい「図書館」という看板 (右から読みます) と佐々木松次郎先生の絵画が迎えてくれます。
佐々木松次郎先生は、浜松ゆかりの画家として知られていますが、西遠女子学園の先生として長くお勤めになった方です。講堂や中講堂に掲げられた老校長岡本巌先生の絵は佐々木先生の作品です。生活会館1階にもたくさんのマリア様の絵が飾られています。この図書館玄関の絵も、「一粒の麦地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、もし死なば多くの実を結ぶべし」というキリストの言葉をもとにしています。佐々木先生は私が西遠に入学した年に亡くなられたので、直接お会いしたことはありませんが、講堂でお別れの式に臨み、生まれて初めて賛美歌を歌ったことは鮮明に覚えています。佐々木先生という方は学園にとって大事な存在だったのだということを、12歳の私は心に刻み付けました。
さて、こんなに素敵な玄関を通り、階段を上ると、2階にカウンターがあり、奥が書架になります。3万8千冊を所蔵しています。
藤色の絨毯とソファがある空間へは、スリッパを脱いで上がります。たくさんの絵本や雑誌が待っています。
私の大好きなコーナーでもあります。この日のラインナップを見てみると、安野光雅さんの「旅の絵本」シリーズの他に、「ぞうくんのさんぽ」や「スイミー」が見えますね。皆さんはどんな絵本が好きですか?
本を選ぶとき、参考にしてほしいという願いを込めて、図書委員が作る小冊子があります。
この「図書案内」は、昨年度一年間、図書委員がその月々のテーマに合ったオススメの本を紹介したパネルを、新年度になって一冊にまとめたものです。図書委員の紹介文を読んで、その本への興味を持ち、図書館を訪れる生徒もいるそうです。「ご自由にお持ち帰りください」の文字が嬉しいですね。
明日はオープンスクール。小学校5・6年生の皆さん、全体会終了後、この図書館をはじめとして学園内のたくさんの校舎や施設の見学が予定されています。百聞は一見に如かず、西遠の図書館をその目で直接見てくださいね。もちろん「ご自由にどうぞ」の冊子も、もらってください!
かわいいぬいぐるみたちも、小学生の皆さんのお越しをお待ちしていまーす。
さて、私が図書館を訪ねたのは、生徒がまだ7時間目(中学生はJタイム)の真っ最中。放課後になるとここに、本の魅力に引っ張られてたくさんの生徒がやってきます。私は、司書の水谷先生から、一冊本を借りました。希望していた本を取っておいてもらったのです。中学生に勧められた本「広島の木に会いにいく」、返却日までには時間があるので、ゆっくり読ませてもらいます。
学校図書館の日にちなんで、西遠の図書館のご案内でした。皆さんもぜひ学校図書館を積極的に利用してくださいね。