小さな白板、第14週

暑い暑い週が終わろうとしています。金曜夜から体調を崩し、昨日は欠勤させていただきました。2年親子PTAや夜の校区PTAをお休みさせていただき、ご迷惑をお掛け致しましたことをお詫び申し上げます。講堂朝会も中止になってしまい、生徒の皆さんにも、ごめんなさい。復調致しましたので、本日の校区PTAから仕事に戻りました。講堂朝会で話したかったことは、改めて授業納めの日にお話しようと思います。そして、もう若くはない!と自覚して、体調管理に気を付けます。

さて、第14週となった「小さな白板(ホワイトボード)」も、暑さを意識して噴水特集でした。噴水をテーマにした俳句や短歌をいろいろ紹介しました。

7月5日(月) 噴水の林立空を押し上げて  鈴掛穂

林立する噴水の勢い。思わず空を見上げますね。空を押し上げるほどの力を感じさせる、大噴水を想像します。

7月6日(火) 人が見ていないときだけ噴水は空になるのをあきらめてゐる  千葉聡

そんな噴水も、人が見ていない時にはこんな気持ちなのかなあ…、勢いの向こう側を想像している瞬間、そこには自分の心が投影されるのかもしれません。

7月7日(水) 噴水のつぶつぶのようわたしたち落ちてふたたび噴きあがるみず 岸原さや

噴水の水の粒一つ一つを人間のようだという短歌。落ちてもまた噴きあがる、その再生のエネルギーもまた希望です。

7月8日(木) 噴水の伸びきっているその先の白い翼が消え去る前に  加藤治郎

噴水の先端の水煙を「白い翼」と表現する作者。その一瞬の水煙の存在に、何か口には出せない願いを託しているのでしょうか。

7月9日(金) 噴水の飛沫の中の小宇宙  窪田米子

噴水は、この1週間の詩歌の中で、自分を投影させたり、願いを込めたり、エネルギーを感じたりと、千変万化しましたが、この日の噴水には「小宇宙」がありました。小さな小さなものの中にある無限を、噴水を見ながら感じたのでしょうか。

噴水特集の一週間。どの俳句・短歌がしっくりきましたか? 噴水一つとっても、見る側・感じる側の思いや表現で、どんな色にも物にもなるのだなあと思いました。涼を呼ぶ噴水に、あなたは何を託しますか?

実は、10日(土)用にも一首用意してあったのですが、それはいずれまた、遠州弁で言う「ばか暑い」日にご紹介しましょう。そろそろ梅雨もあけそうですね。