豊橋市美術博物館へ行ってまいりました!
安野光雅さんの絵に会いに。
初めて訪ねた「豊橋市美術博物館」、公園の中にあって、静かなたたずまいでした。
ここで7月12日から始まっている「安野光雅『旅の絵本』の原画展」。
1ヶ月ちょっとの会期ですので、のんびりしていたら見そびれてしまう!と思い、
夏休み最初のお休みに行こう!と心に決めていたのでした。
中に入ると、『旅の絵本』Ⅱのイタリア篇から、最新の日本篇まで、
私の見たかった原画がここに全部ある―!という驚きと喜びで大興奮。
『旅の絵本』には、その地の文学やゆかりの人物が隠れています。
「受胎告知」「最後の晩餐」などの名画、
ハムレットやリア王、ベニスの商人の一場面、
アリスやプーさん、ターザンやスヌーピー、
ビートルズ、マリリンモンロー、チャップリンに
「シェーン」「OK牧場の決闘」「七人の侍」などの映画の名シーンまで。
一枚一枚の絵には解説がついていますので、
見学者はその解説と絵を見くらべては、
「あ、ここにこのエピソードがあった!」と納得しながら進みます。
ですから、一枚の絵に結構時間がかかり、
皆なかなか進めないのです(笑)。
2つの展示室を見終わると、そこにはテレビがあって、
安野さんの故郷津和野が紹介され、
安野さんの制作風景が映し出される16分の番組が上映されていました。
私は7年前の秋休みに津和野を母と訪ねました。
ちょうどその日は鉄道記念日。
SL山口号にも乗ることができ、
まるでタイムトリップして津和野にたどりついたような気分でした。
津和野の古い町並みやコイの泳ぐ用水を眺めながらのんびり散策、
森?外の生家や記念館も訪ねて一泊し、
安野さんの美術館には翌朝一番に出掛け、3時間以上かけてじっくり見学したのでした。
7年前のオオバ↑ 若い!笑 しかも洋服が今年の「学園案内」の服とおんなじだ…。
2泊3日で、1日目は中原中也の記念館、二日目は森?外、そして3日目は安野光雅を堪能するという、母子二人旅でした。
文学的に贅沢で、時間にもゆとりがいっぱいあって、往復の新幹線では読書三昧という、何とも豊かで幸せな3日間だったことを覚えています。
今日の豊橋の旅(!)も母と行ったのですが、
二人ともじっくり絵を見て回ったので、最終的にぐったり・・・(笑)。
美術館というのは、かなり体力を消耗するものですね。
しかし、安野ワールドの穏やかで繊細な筆づかいと、
全ての絵に必ずユーモアがあって、
どこか楽観的で救われるような人々の描写が私も母も大好きで、
大きな満足感とともに浜松へ戻ってまいりました。
今、パソコンの前には「安野光雅美術館」の通信№14があるのですが、
それを読んでいると、また津和野に旅したくなるオオバなのでした。