図書館入り口に置いた「小さな白板(ホワイトボード)」、夏休みの図書館閉館日は、校長室に置いておりました。
8月1日~しばらくの間の「小さな白板」の言葉は…「八月は夢花火 私の心は夏模様」(「少年時代」より 井上陽水)
井上陽水さんの「少年時代」って、ふっと口ずさみたくなる歌ですよね。校長室でこの白板を見つけて口ずさんでた方も複数いらっしゃいました(笑)。
そして、8月25日(水)の学年登校日から、「小さな白板」図書館に復活しました。
8月25日(水)
平田オリザさんの「22世紀を見る君たちへ」は、「オンライン自習室J」の中で紹介した本です。平田オリザさんがこの本の最後に 22世紀を見る世代へ贈った言葉が「おやおやとおどろく未来に向けて、なぜ?と不思議がる未来に向けて、こうかもしれないぞと考える未来に向けて。」でした。
この本のサブタイトルは「これからを生きるための『練習問題』」です。そのサブタイトルの通り、様々な「入試」「就職試験」の問題が出てきます。それも、とても斬新で、これから必要とされる力を発揮するための問題です。私も唸りながら読んだので、写真の通り、たくさん付箋が挟まってます。
8月26日(木)は、朝日俳壇の俳句から。
みんみんや今朝の光で生まれたか 大野宥之(2021年8月15日朝日新聞「朝日俳壇」より)
セミの鳴き声はうるさいほどですが、こうして神々しい俳句にもなるのだなあと、即物的な捉え方の自分を反省しました。
8月27日(金)は、同じ8月15日の中日新聞から岸恵子さんの言葉を。
終戦の日の新聞に掲載された岸恵子さんの戦争体験と、今までの道のり。若者たちへのメッセージが、この文章でした。
「コロナウイルスが新しい時代を生みつつあると思います。日本の若者たちには目を凝らして世界を見てほしい。興味の心を持ってほしい。抽象的な言い方かもしれないけれど、日本人である以上に地球人になってほしいと思います。」(岸恵子)
夏休み前、私は「未来を拓く女性」になるために、「確かな学力」「豊かな人間性」と並んで「世界で生きる力」が大事だと生徒の皆さんに話しました。岸恵子さんのおっしゃる「地球人になる」ということはまさに「世界の中で生きる力」と直結すると思います。
来週からしばらく「オンライン授業」の期間となりますので、図書館に寄る人もほとんどいないと思いますが、この「小さな白板」は、このブログを通じてほそぼそと続けたいと思います。どうぞご覧くださいね。
庭にまた薔薇が咲きました。「しのぶれど」という名のバラです。百人一首の「しのぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで」からついた名なのでしょう。 薄い藤色の花が2輪、夏の日差しの中で、そこだけ時間が止まったように咲いていました。