学園の大先輩にお会いして

10月10日、日曜日の学園に、4名の90代の大先輩がお越しくださいました。

西遠高等女学校第34回ご卒業 松組の皆さんです。殉難学徒慰霊像の前でお写真撮らせていただいたのは、皆様が殉難学徒の皆様と同期でいらっしゃるからです。まずはこの像に会いに行かなくちゃね、と皆さんがおっしゃり、「愛の灯」像の前に集われました。皆様の同期では、9名のご友人が殉難学徒となりました。

今日は、生活会館で、4人の皆様が戦時中のお話・学徒動員の体験談をお聞かせくださいました。

生活会館では、廊下に掲げられた佐々木松次郎先生の絵画に、「松次郎先生、優しかったわねえ」「小柄な先生だったわね」と会話が弾みました。

そして、生活会館食堂で、戦争体験をお聞きしました。学徒動員では、同じクラスのお仲間でも、お二人は河合楽器の寺島工場へ、お二人が高塚の遠州織機へ、と動員先の工場は違っていました。出身地別に行き先が違っていたのだそうです。河合楽器の工場では1945年4月30日の空襲で同級生9名が亡くなりました。遠州織機では空襲の被害はなかったものの、1944年の12月7日の地震で工場の建物が倒壊する被害があったそうです。

生活会館食堂では、在校中のアルバムで10代の頃のご自身の写真と「対面」の場面もありました。

貴重なお話をお聞かせくださった伊藤様・鈴木様・川合様・寺本様に心より御礼申し上げます。
どうぞ皆様、これからもお元気でお過ごしくださいませ。

4人の皆様の戦争体験は、公式ホームページの「戦後70年 西遠の記憶」に掲載できるよう、お話をまとめさせていただきます。